甲斐野央・東洋大

今回は東洋大学3本柱のうちのひとりで2018年ドラフトの注目の的、甲斐野央投手にスポットを当てていきます。

長身から投げ下ろすストレートは、プロのスカウトが絶賛するほど。まだまだ進化を遂げそうな甲斐野投手について迫っていきたいと思います。

そんな甲斐野投手のドラフト進路や評価をチェック!

また出身中学や高校時代の成績、注目の球速と球種についても紹介していきます。

ぜひご覧ください!

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甲斐野央のドラフト進路は?各球団の評価をチェック

甲斐野投手には、プロ野球の全12球団からMLBのスカウトまでもが注目していると言われています。

長身から投げ下ろす最速158kmのストレートはとても魅力的ですし、スプリットとのコンビネーションで狙って三振を取っていくことができます。

また主にリリーフを任されていますが、ロングリリーフもできるのは魅力に拍車がかかります。

そんな甲斐野投手をドラフト上位で指名すると思われる球団と評価をチェックしていきましょう。

まずは巨人です。

リリーフ陣は、澤村投手、上原投手、マシソン投手、カミネロ投手と揃っていそうですが、MLB帰りの上原投手は味のある投球術は期待できるものの往年の勢いを期待するのは正直酷。

またリリーフ陣の中で一番安定しているマシソン投手は、2019シーズンまでの2年契約でその後は不透明です。

こういった将来的なことを見据えると、本当はサウスポーが欲しいところではありますが、全盛期の上原投手よりもスピードを持っている甲斐野投手は、岡崎スカウト部長が

「1位候補。重複する可能性もある」

とコメントしている通り、喉から手が出るほどの欲しい逸材です。

次にセ・リーグ王者、広島です。

広島のリリーフ陣は、セットアッパーの今村投手とジャクソン投手、ストッパーの中﨑投手と盤石です。しかし、貪欲な苑田スカウト統括部長としては

「あのスプリットは、プロでも打てない。今すぐプロで抑えをできる」「今すぐにでもウチの抑えをやってもらいたい」

とコメントしています。

この盤石なピッチャー陣に甲斐野投手が加われば、全くスキのないものになりますし、うまくリリーフ陣を回せば休養を入れるながらゲームを作れるという、好循環を生み出すことができそうです。

新投手王国として、今の黄金期を絶対的なものにできるのではないでしょうか。

続いて楽天です。

2018シーズン、厳しい状況となってる楽天。

リリーフ陣は福山投手、ハーマン投手、松井投手の3枚ですが、あまり心許ないのが現状です。

特にストッパーの松井投手は、四球で自滅する場面も少なくなく、ランナーを出してしまった時のピッチングは、どこか委縮して腕がしっかり振れていないようにも見えてしまいます。

またチームとして故意四球が多いので、それだけピンチも多いという状況も想像できます。また打線にも勢いがないので、投打で負の連鎖が続いてしまっています。

とはいえ、沈んでばかりもいられません。このようなチーム状況を打開するには、やはり何か明るいニュースが欲しいですよね。

長島スカウト部長は

「投手としてのポテンシャルが、今年のアマチュアの中では頭一つ抜けている」

と最高の評価をしています。

田中将大投手のような絶対的な存在がいることによって、チームのムードも良くなります。甲斐野投手につなげば絶対に勝てる!というムードを作ることができれば、再びAクラスで勝負できるのではないでしょうか。

そして甲斐野投手の地元、阪神も忘れてはいけません。

セットアッパーのマテオ投手、ストッパーのドリス投手の絶対的なコンビに、石崎投手と最近は桑原投手が頭角を現してきたリリーフ陣ですが、若手の即戦力候補も必要としています。

役割は少々違いますが、藤浪投手が伸び悩んでいる状況を考えると、速球を武器とする同じタイプの甲斐野投手は魅力的なはずです。

ロングリリーフも可能なので、極端な話、ベテランと若手が融合しつつある先発陣、メッセンジャー投手、秋山投手、岩貞投手、小野投手、能見投手が5回までゲームを作ってくれれば、6,7回を甲斐野投手でつなぎ、マテオ投手、ドリオ投手で締めくくる計算が成り立ちます。

現時点での阪神スカウト陣は、東洋大学の剛腕トリオに注目していく構えですが、地元兵庫出身の甲斐野投手から目が離せないのは間違いないと思っています。

これからの甲斐野投手の結果によっては、さらに他球団からの注目も集まるであろうという逸材です。今後の各球団のスカウト情報から目が離せませんね!

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出身中学は?高校時代の成績も

続いて、甲斐野投手の出身中学について見ていきましょう。

甲斐野投手の出身中学西脇市立黒田庄中学で、軟式野球部に所属。

中学3年生の秋には兵庫県代表としてKB全国秋季野球大会に出場し、2017年明治神宮大会(大学の部)の準決勝で投げ合った日体大の松本航選手と共に優勝を経験しました。

その後、東洋大姫路高校へ進学。1年生の秋からベンチ入りを果たし、ピッチャー兼内野手で活躍。

2年生の夏には兵庫県決勝まで進出しましたが、西脇工業高校に敗れ惜しくも甲子園への切符を逃してしまいました。

しかし、当時の最速143kmのストレートを武器に、甲斐野投手は他の大会でも好投を繰り返し、ドラフト候補として阪神やヤクルトなどスカウトから注目されていましたが、東洋大学への進学を選択。

甲子園でプレーはしなくても、高校時代から実力を評価されていた甲斐野投手。大学でさらにパワーアップしたとなれば、今の時点でドラフト1位候補として注目されるのも当たり前ですね。

球速と球種について

前述のとおり身長185cmから繰り出される球速は、國學院大学戦でマークした最速158km!

まだまだ球速は上がっていきそうですね。

長身から投げ下ろすので、バッターとしてはスピード以上に速く感じるかもしれません。

球種については、伸びのあるストレートと最速144kmのスプリットを武器に、スライダー、カーブ、ツーシームを操ります。

MLBフィリーズの大慈弥スカウトは、かつて横浜でストッパーとして大活躍したハマの大魔神をなぞり「佐々木2世になれる」と絶賛しています。

コントロールにはややバラつきがあるため今後の修正点にはなりそうですが、ストレートの速さとキレのあるスプリットが武器なので、多少荒れているくらいの方が、狙い撃ちされにくいのではないでしょうか。

既に東洋大学でリリーフの役目をしている甲斐野投手。

甲斐野投手はリリーフについて

「リリーフは全試合に関われるじゃないですか。チームが勝つためなら『よし、やってやる』という気持ちになるので、性格的にもリリーフは向いていると思います」

と、自らの役目を理解し、連投ができるように投げ込みを行い、また体のケアも怠らないようにしているとのことです。

既にプロでやっていけるような意識を自身で考えていることも、能力に磨きをかけている一つの理由なのでしょうね。

まとめ

というわけで、2018年ドラフト注目株の東洋大学の甲斐野央投手についてまとめてみました。

ストレートの最速を更新しているように、まだまだ可能性を秘める甲斐野投手。恵まれた体格を武器に、ただがむしゃらに投げ込んでいくわけではなく、基本的な体作りを大事にし、体幹トレーニングやウェイトトレーニング、ランニングで体を鍛え、またピッチングフォームの研究にも事欠かない甲斐野投手。

試行錯誤を繰り返し、常に自分が何をすべきかを考えるその姿勢はプロ顔負けです。

大谷投手がマークした日本プロ野球球界最速の165kmに追い付き追い越せる可能性を持っている甲斐野投手。

はたして2018年ドラフトでは何球団が指名することになるのでしょうか。これからも注目していきましょう!