野村大樹・早実

2018年秋のプロ野球ドラフト会議で注目される早稲田実業の野村大樹(だいじゅ)選手

早稲田実業といえば2017年は高校通算111HRの清宮幸太郎を擁しながらも夏の甲子園出場を逃しました。

そんなチームの4番に座る野村大樹は1年時から4番を任されるなどプロ注目の大型野手です。

そこで今回は野村大樹のドラフトは競合するのか?

各球団の評価とともにチェックしてみたいと思います。

それではご覧ください!

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高1から4番を務めた野村大樹の実力は?

早稲田実業注目のスラッガー野村大樹ですが、なんと1年夏から4番を務めています。

これを聞いて疑問に思う方も多いのではないでしょうか!

え?4番は清宮じゃないの?と。

清宮選手も1年生の時からレギュラーでしたが、当時は4番には現在早稲田大学の4番を打つ加藤雅樹選手がいました。

そして入れ替わるように野村が加わると、172センチと見た目は大きくないものの洗練された打撃と高校生離れした人間性ですぐさま4番に座りました。

早稲田の4番として期待された清宮から実力で4番の座を奪ったとも言えますね。

野村選手は早実のキャプテンで4番キャッチャーとチームの中心というにふさわしい選手ですが、なんといってもその魅力はパンチ力の聞いた打撃でしょう。

一躍有名となったのは1年秋の都大会決勝。

日大三高のエース桜井周斗を相手に3番の清宮は5三振と苦しめられましたが、野村が右方向へのツーランホームランで延長の末サヨナラ勝ちしましたね。

野村選手の持ち味は右方向への長打なんです。

高校通算57本塁打は清宮選手の半分ほどですが、打撃センスは清宮選手以上だと評価する方も多いという噂も…。

とにかく恐るべき実力の持ち主で大阪桐蔭の根尾昴らと共に100回大会の中心選手となりそうです。

ドラフト進路と各球団の評価

続いては野村大樹のドラフト進路や各球団のスカウトの評価についてまとめていきます。

野村大樹は現在の捕手以外にも三塁手、一塁手、投手などでも実績がありますが打てる捕手や長距離砲の内野手などで1位含め上位指名がありそうな球団の評価やポジションの空き状況などをチェックしましょう。

展望としては、日本ハム、阪神、広島、ソフトバンク、中日、オリックスの6球団でしょうか。

日本ハム

まずは日本ハム。

清宮幸太郎と2年連続での超高校級スラッガーの獲得は視野に入れているはずでしょう。

野村自身も清宮同様プロ一本ではなく大学進学も考えていると思われます。
ただ、一軍で活躍する先輩の姿を見て心が揺らいでいるのではないでしょうか?

日本ハムには清宮はじめ斎藤佑樹などの早実の先輩もいますし、二軍監督も早実出身の荒木大輔ですから。

そういった環境も加味し日本ハムは野村が行きたいと考える球団の1つであるとも思えます。

戦力的に見ても、2017オフに正捕手大野奨太が中日に移籍。

2018年マスクを被るのは高卒4年目の清水優心とFAで古巣に復帰したベテラン鶴岡慎也の2人です。

捕手としては光るものを感じますが、正捕手の座を守り抜くためには打てることも必要でしょう。

となると打てる捕手の野村大樹は日本ハムにとって必要な存在と言えます。

さらに打線を見ても大田泰示や中田翔、レアードと一発を打てる選手の打率が低い印象です。

長打が打てて率も残せる野村選手のようなスラッガーは日本ハムにとって理想的だと考えられます。

岩舘スカウトも

「体幹が強くてしっかり振れる。あれだけ振れれば体が小さくても関係ない。高校生では打撃はいいものを持っている。捕手としても周りが見られるようなってきた」

と野村選手にかなり興味を示している様子が伺えますね。

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阪神

続いては阪神。

2017年は清宮獲りに失敗しましたが、2018年も高校生は豊作といわれ大卒や社会人卒の指名が多い印象の阪神も多くの高校生を獲得するとみられます。

阪神の捕手といえば梅野隆太郎、原口文仁、坂本誠志郎の若手3人がいますが、いずれも物足りない部分があり金本監督も頭を悩ませているでしょう。

ただ、若手は実践で経験させて育てるスタイルなのであえて捕手を大きく動かしたりすることは無いとも考えられます。

寧ろ阪神にとっては福留や鳥谷らベテランのような勝負強い若手の台頭が必要なはずです。

確かに糸原健斗や大山悠輔、北條史也といった若手の内野手も頑張ってはいますが中心選手というにはまだまだですから。

1位は地元大阪桐蔭の根尾昴のような内野手とも考えられますが、内野も守れて長打力ある野村大樹の1位指名も考えられます。

野村選手は大阪出身ですから、幼い頃は阪神戦を見ていたかもしれないですし、ひょっとしたら阪神ファンかもしれませんからね。

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広島

2016,2017とセリーグ2連覇の広島。

2017年はドラフト1で地元広陵高校のスラッガー中村奨成捕手を獲得しましたね。

彼も打てるキャッチャーとして将来のプロ野球界を背負って立つ人間でしょう。

当然2年連続で高卒キャッチャーの1位指名はないのでは?と考えられますよね。

ただ、広島のキャッチャーはベテランの石原と2018年で30歳になった會澤と後に続く若手のキャッチャーが必要でしょう。

それを担う磯村もようやく出番が増えてきましたが、若手の争いを激化させる起爆剤としても野村選手のような打てる捕手も気になるでしょう。

中村奨成と競わせてどちらかが捕手で一方が内野手にコンバートというのも考えられます。

苑田スカウト部長は「タイミングを取るうまさは清宮より上。スローイングも良い」と高評価です。

ひょっとすると2年連続高卒捕手1位指名も期待できます。

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ソフトバンク

常勝軍団のソフトバンクはここ10年で半分以上の6人の高卒選手をドラフト1位指名しています。

豊富な戦力があるからこそ出来ることと思いますが、育成環境にも定評がありますよね。

戦力で見ると、捕手には2017年に「甲斐キャノン」と言われる強肩でブレイクした育成出身の甲斐拓也やベテラン高谷裕亮などがいます。

2018シーズンには日本ハムから市川友也を獲得し、若手でも栗原陵矢、九鬼隆平といった捕手がいることから捕手の獲得は急務ではなさそうです。

ただ、チームの顔でもある松田宣浩は2018年に35歳になり、2000本安打を達成した内川誠一も36を迎え峠を越えたとも言えます。

つまり、内野手に至っては世代交代が必要と考えられます。

一塁や三塁も守れて打力に定評のある野村選手はまさに未来のホークスを背負うのに相応しい逸材とも言えますね。

早実OBである王貞治会長からのラブコールなんてこともあるのでは?

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中日

続いてはここ数年低迷している中日。

日本ハムから大野奨太がFA加入しましたが、捕手の年齢層は20代後半から30代中盤と将来性のある若手捕手がいませんね。

一方で小笠原慎之介、鈴木翔太、藤嶋健人、清水達也、石川翔など台頭が待たれる若手投手は多く、今後若手捕手の存在は必須になるでしょう。

野村選手の実績を考えればなんとしてでも欲しいでしょうし、1位指名の可能性は高いと考えられます。

中日の中田スカウト部長は
「勝負強いし思い切りが良い」と打撃面を高評価。

変遷期にあるチームにとって必要な存在となってくるのでは?

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オリックス

そして最後はオリックス。

地元兵庫出身の野村選手ですから、当然マークしているでしょう。

戦力として、捕手は伊藤光、若月健矢、山崎勝己、伏見寅威などと若手から中堅、ベテランまでバランスが良いですが打てない選手ばかりです。

どこのチームもそうかもしれませんが、打てる捕手は欲しいですよねー。

また、オリックスは右の大砲不足も顕著です。

左の大砲は好不調ありながらもT-岡田や吉田正尚などの長打力が自慢の選手がいますが、右の大砲というと助っ人外国人に頼ってばかり。

ベテランの中島や小谷野といった右打者もいぶし銀な活躍を見せていますが、やはり長打で流れを変えられる選手が必要でしょう。

社会人卒の若い選手も充実していることから、2010年の後藤駿太以来8年ぶりの高卒選手ドラフト1位指名もあるかもしれません。

中川アマスカウトグループ長も彼の進路には注目しています。

果たして野村選手はプロ志望届を出すのか?

注目していきたいですね。

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まとめ

今回は早稲田実業の野村大樹について、ドラフト競合するのか?各球団の評価や戦力とともに考察してみました。

その素質は清宮以上と評価する球団も多く、競合が予想されますね。

ただ、あくまでもプロ志望届を出せばの話です。

諸説ありますが、早実の野手は早大に進学してからプロ入りというレールもあり、進学すべきと考える球団も多いですね。

そう考えると清宮幸太郎がどれだけすごいか、高校通算111本塁打というのが規格外だというのがわかりますね。

前述した通り、一軍で活躍する清宮の姿を見て少なからずプロという環境を意識しているはずです。

まずは夏の100回大会が迫っていますが、甲子園に出場して自分のレベルを見極めた上で進学かプロか決断すべきでしょう。

プロ入りでも進学でも大化けするはずですから、注目していきましょう!