吉田輝星・金足農業

夏の甲子園100回大会は大阪桐蔭の史上初二度目の春夏連覇で幕を閉じました。

今大会も様々なドラマがありましたが、最も注目を集めたのは初の決勝進出を果たした秋田の金足農業。

その躍進を支えたエースの吉田輝星投手は大会を通じて話題を独占しました。

吉田輝星投手は前評判もそこそこの投手でしたが、当然大会を通じてドラフト評価も急上昇しましたよね!

また、楽天がドラフト1位有力という噂も浮上してきていますので、その辺りの根拠などをまとめていきたいと思います。

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吉田輝星のドラフト評価を各球団の視察から検証

甘いマスクと豪快な投球で話題を集めた金足農業エース、吉田輝星投手

ドラフト評価を各球団の視察から検証!

スカウトのコメントなどをまとめていきます。

巨人

若手の野手は成長過程にあり、投手陣の立て直しが急務の巨人。

2018年は岡本和真が4番打者として成長しましたが、桜井俊貴や鍬原拓也らドラフト1位の期待の若手投手が伸び悩んでいますね。

2018ドラフトの指針としても、東洋大の150キロトリオなど即戦力投手の1位指名が噂されています。
そんな中、彗星の如く浮上した吉田輝星投手。

岡崎スカウト部長は

「投球時の体のキレと柔軟性を持っている。投げ方もいいので、球速が出るだけでなく、ボールの質がすごくいい」と高評価。

また、吉田輝星本人は巨人ファンということで「行きたい」とも発言しています。

井上チーフスカウトも

「甲子園であれだけ活躍し、野球ファンだけでなく、全国を沸かせた選手。投手として最速150キロ以上のスピードを出せるだけでなく、準決勝までの5試合を完投した精神的、肉体的な強さを持っている」

とコメントしていて、上位候補に急浮上したのではないでしょうか?

相思相愛なら1位指名もあり得ますね。

CHECK!巨人ドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧のまとめ 

オリックス

先発投手陣が安定せず低迷するオリックス。

加えて、若手野手のさらなる獲得も狙っています。

2018年は大阪、兵庫エリアに注目の選手が多く大阪桐蔭春夏連覇の立役者、根尾昂と藤原恭大を始め報徳学園の小園海斗、投手では関西大学の山本隆広らが上位候補に名乗りを上げています。

ただ、長村球団本部長は吉田輝星について

「プロ志望届を出せば当然、1位候補です」

とコメントしていて注目度の高い投手を評価していますね。

地元の選手を狙うか、人気の選手を狙うか、その辺りにも注目したいです。

CHECK!オリックスドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

中日

大阪桐蔭の根尾昂を1位指名と明言している中日。

岐阜出身の根尾は、かつて中日ドラゴンズJrでもプレーした選手ですし当然外せない選手でしょう。

吉田輝星について
西山球団代表は

「今年の候補の中では間違いなく特Aランクの投手」

米村チーフスカウトは

「球のキレは大会ナンバーワン」

中田スカウト部長は

「ゆるんでもしっかり指に掛かった球を投げられるのが凄い。この投げ方はプロでもできる人は少ない」「完成度が高い。勝つ投球ができている」

とそれぞれ高評価をしています。

根尾1本から路線変更する可能性もありますね。

CHECK!中日ドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧のまとめ 

ソフトバンク

若手も豊富で戦力の整っているソフトバンク。

主力野手の高齢化により根尾昂や小園海斗などの高校生野手の上位指名が濃厚ですよね。

しかし例年投手を1位指名が目立つチームですし、2017年も外れ指名ながらサプライズで吉住晴斗投手を1位で獲得しました。

三笠球団統括本部長は

「今年は大学・社会人の投手と高校生の野手(が上位)というイメージだけど、高校生の投手ではナンバーワンクラス」

と吉田投手を高評価。

永井スカウトは

「140キロ台後半の速球、変化球の制球力、フィールディング、けん制、ピンチでの球の“強弱のつけ方”など、投手に必要な素養全てのレベルが高い」

と絶賛し、個人的にも好きなタイプと話していますね。

2018年も土壇場で高卒投手の1位指名があるかもしれません。

CHECK!ソフトバンクドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

楽天

続いては楽天。2018年はシーズン序盤から不調で投打ともにちぐはぐでしたね。

ただ、将来性のある投手も成長しつつあるので選手の育成に関しては順調なチームでしょう。

吉田投手は秋田出身で楽天には後藤光尊が引退した2016シーズン以来秋田出身の選手がいませんから気になる存在でしょうね。

長島スカウト部長は

「今年の高校生の右投手では一番。直すところがない。けん制、フィールディング、マウンドさばき、全部がうまい。センス、完成度の高さを例えるなら桑田かな」

と完成度の高さを評価しています。

加えて、「プロ志望届を出したら、間違いなく上位で消える」と話していますから、当然楽天としてもドラフト候補リストに入っているでしょう。

やはり、地元東北を盛り上げる選手が必要ですよね。

CHECK!楽天ドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

ロッテ

2018年は助っ人ボルシンガーの大活躍があったものの、涌井秀章や唐川侑己などの勝ち頭がピリッとせず上位に食い込めないロッテです。

一方で、高卒の若手投手もなかなか浮上してこずに井口ロッテの今後の課題は投手陣の再建でしょうか。

永野チーフスカウトは

「フィールディングもよく、運動神経が良い。速球にも魅力がある」

と吉田投手のポテンシャルの高さを感じ取っていましたね。

しかし今のロッテに必要なのは即戦力。

投手では東洋大の150キロトリオ、野手では大阪桐蔭の根尾や藤原が上位候補となっています。

CHECK!ロッテドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

広島

リーグ3連覇へ圧倒的な総合力の高さで突き進む広島。

その強さは怪我人をしっかりカバーできる層の厚さですよね。

投手陣では2017年勝ち頭の薮田和樹や野村祐輔が苦しむ中、高橋昂也、アドゥワ誠ら若手がしっかり結果を残しています。

2017年の甲子園を沸かせた中村奨成も着々と1軍での活躍へ向け経験を積んでいます。

2018年の甲子園を沸かせた吉田投手に対して苑田スカウト統括部長は

「フォーム的には文句なし。キレがあるから高めで空振りが取れる」

と、白武スカウト部長は

「フォームに無駄がないし、真っすぐが素晴らしい。ここまでの投手の中ではダントツ。1位は間違いない」

と大絶賛。

ロッテ同様、東洋大の150キロトリオや根尾、藤原を1位指名するでしょうが、上位候補としてリストアップされているはずです。

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阪神

若手化が着々と進む阪神。

しかし、福留や糸井らベテランの力でなんとかなっている部分もあり、彼らの後継者となる若手の台頭が課題でしょう。

そこで2018年のドラフトは大阪桐蔭の藤原恭大が1位候補とされています。

さらには根尾昂や小園海斗など三拍子揃った内野手も候補として上がっています。

吉田投手について葛西スカウトは

「力をセーブした制球重視の直球とギアを上げた140キロ台後半の直球、この2つのパターンにセンスの良さを感じる」

とピッチングのセンスを高く評価しています。

ただ、1位指名はないかと思います。

万が一2位に残っているような事があれば当然指名するでしょうね。

CHECK!阪神ドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧のまとめ 

DeNA

すっかり若手投手だけでローテーションが組めるようになったDeNA。

しかし、他球団と違うのは右のエース的存在がいないこと。

そんな中、彗星の如く現れた吉田投手を当然将来のエース候補としてマークしています。

吉田スカウト部長は

「センスの塊。投球に強弱をつけピンチで力を出せる。江川に似ている」

と大投手に重ねて評価しました。

ただ、2017オフに4番の筒香嘉智がメジャー移籍を表明する可能性もあり当面は野手を1位で獲る可能性が高いです。

2013年から5年連続で投手を1位指名していることもありますし、根尾や藤原などの主軸候補を狙っているでしょう。

CHECK!横浜DeNAドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

ヤクルト

交流戦では驚異の粘り強さを見せ、初優勝に輝いたヤクルト。

山田哲人、バレンティンら強打者が本塁打王争いを繰り広げるなど打線の元気がよく何度も一発での逆転劇を演じてきました。

しかし、2018オフに山田哲人のメジャー挑戦の可能性が高いですから、後継者が必要となるでしょう。

そこで1位候補としては根尾の名前が挙がっていますが、決して投手陣が安定しているとは言えず、投手補強の方が優先かと思えます。

吉田投手に関して橿渕スカウトは

「藤川球児みたいにホップする直球。体も強いしスピンがよく掛かっている」

と、火の玉ストレートと呼ばれた剛腕投手を連想させましたね。

それだけの伸びがあるストレートが自慢の投手ですから、当然注目度が高まっていくでしょう。

CHECK!ヤクルトドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧のまとめ 

日本ハム

2017ドラフトでは清宮幸太郎を引き当てた日本ハム。

その清宮は1年目から一軍で結果を残しています。

エース大谷翔平を失うも、有原航平や上沢直之などの若手右腕が健闘し当初の予想を覆し上位争いに食いついていますね。

ドラフトでとった良い選手がしっかり活躍できる環境の良さが魅力ですし、2018の甲子園を沸かせた吉田投手にも興味津々です!

白井スカウトは

「センスの高い投手。担当の北東北、北海道の中で1番良い」と甲子園大会前から評価していました。
さらに甲子園での投球を見て「以前は全て全力で投げていたが、今回の甲子園ではピンチでギアを上げるなど、投手としてのレベルも上がった」

と高評価。

一気にドラフト1位候補と言われるまで浮上しました。

CHECK!日本ハムドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

西武

2018年は圧倒的な打力で独走も、投手陣に課題を残す西武。

2018オフにはエース菊池雄星がメジャー挑戦の可能性もあり、特に先発投手はドラフト補強のポイントとなりそうです。

また、今井達也、高橋光成など甲子園優勝投手もドラフト1位で獲得するなど高校生投手の補強も傾向として多く、準優勝ながら一気にナンバーワンに躍り出た吉田投手の1位指名もありそうです。

鈴木本部長は

「センスがいい。投手としてというより、アスリートとして。投球だけじゃない。打撃もいいし、何をやらせてもいい」

と惚れ込んでいる様子。

上位指名は確実でしょう。

CHECK!西武ドラフト予想2018!指名されそうな候補選手一覧 

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楽天がドラフト1位指名濃厚?

上記のように12球団すべての視察情報がある吉田輝星投手ですが、その中でも楽天がドラフト1位指名する可能性が高そうですね。

甲子園準優勝右腕は大会前から注目されていましたが、甲子園での活躍を経て一躍スターになりました!

多くの球団が上位候補とするなか1位指名が確実とも言われるのは楽天でしょう。

まずは楽天が東北に拠点を置くチームであること。

吉田投手の父親・正樹さんは
「(息子の幼少からの)夢はプロ野球選手」と話し、「楽天の則本投手に憧れているみたいです」とも語っていること。

また、

「親としては、近くの球団だと(応援に)行きやすいので助かりますけどね」

と地元の楽天に好感を抱いていることを示唆しています。

当然、地元ということを考えれば本人も楽天というチームを意識しているでしょう。

さらに、楽天のドラフトの傾向として、過去10年間では2015年のオコエ瑠偉以外はすべて投手を1位指名しています。

そのうち4人は高卒と、高卒投手をドラフト1位で指名する傾向が最も強い球団と言えます。

そのうち、松井裕樹や藤平尚真はしっかり結果も残していますよね。

しかも、ここまで東北出身の選手を1位指名したことがありませんから、球団にとっても地元の選手の1位指名は悲願ではないでしょうか?

さらに、楽天には前述の通り秋田出身の選手が空席となっています。

東北全県で盛り上げていくためにも、吉田輝星を1位指名して将来のエース候補として育てていきたいのではないでしょうか。

まとめ

というわけでプロ注目、秋田の金足農業を甲子園準優勝に導いたエースの吉田輝星投手のドラフト関連についてまとめてみました。

甲子園を経て、12球団すべてから注目されるほど評価が急上昇!

複数球団は1位指名を示唆していますが、特に東北が拠点の楽天はドラフト1位が有力視されていますね。

これからU18での戦いや国体などもありますが、肩を壊さないように大事に起用しつつもその投球を見せつけて欲しいですね!

志望届を出したら何球団が競合するのか?

楽しみな選手です。