佐々木朗希

今回は大船渡高の佐々木朗希投手を取り上げます。

すでに複数の球団から視察されており、高校1年から最速147キロ、2年生の秋には157キロをマークするほどの豪腕です。

ドラフト2019までにどれだけ進化するかが楽しみですね。

今回はそんな佐々木朗希投手の父親と兄弟についてまとめながら、中学時代と各球団のスカウト評価についても触れていきます。

それではご覧ください!

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佐々木朗希の父親は?兄弟もチェック

佐々木朗希投手の父親は功太さん

しかし、佐々木朗希投手が小学校3年生の時に東日本大震災が発生し、その際に津波が原因で父親・功太さんは亡くなられたたそうです。

父親・功太さんは当時37歳の若さでのことだったそうですね。

そのため、現在の佐々木朗希投手の家族構成は母・兄・弟の4人家族だそうです。

また、家族構成を見るとわかるとおり佐々木投手は3人兄弟の真ん中です。

名前は兄が琉希さん弟が怜希さん

中でも昔から3つ年上の兄・琉希さんには憧れを抱くと同時にライバル視をしていたそうです。

琉希さん自身も野球をやっており、元々佐々木投手も進学する大船渡高校の野球部員でした。

4番を任されるほどの実力者でありながらも、弟である朗希投手には生活面、プレー面の両方において

「お前レベルの選手はたくさんいる」

と厳しく接し続けたそうです。

父親の功太さんは長男である琉希さんには厳しく接していたものの、朗希投手を含む下の兄弟二人には優しく接していたようです。

功太さんが亡くなってから、琉希さんが父親がわりにしつけをしてくれたのかもしれないと佐々木投手は話しています。

その中で佐々木投手は自分の特徴である「負けず嫌い」を成長させることができたとも話しています。

琉希さんも自身が野球をやっていく中で弟に自分と同じように頑張って欲しいという気持ちが強くあったのではないでしょうか。

その兄・琉希さんの姿を追い続けた佐々木投手は、琉希さんと同じ「大船渡高校」に進学することを決めます。

ライバルとも取れる兄弟関係は、絶大な信頼関係において強く結ばれていたのではないでしょうか。素晴らしい関係ですね!

小学校はどこ?中学時代は大阪桐蔭の誘い断った過去も

佐々木投手の出身地は岩手県の陸前高田市です。

小学校は地元の「高田小学校」の小学3年生の時から野球を始められたそうです。

そして、上記でも触れたようにその最中東日本大震災によって被災。転校を余儀なくされ、陸前高田市から大船渡市に移住しました。

そのため、中学校は大船渡市の「大船第一中学校」に進学されています。

また、中学校時代から「オール気仙」という選抜チームに所属しており、中学3年生の時には東北大会で準優勝を果たしています。

軟式でありながら球速141キロを記録するなどたぐいまれな才能と能力を持ち合わせていた佐々木投手はあの有名な大阪桐蔭からも誘いがあったそうです。

大阪桐蔭の監督自らが練習場に出向き、見学に訪れていたようですね。

しかし、佐々木投手は

「中学時代の野球が楽しく、中学時代のチームメイトを甲子園に連れて行きたい。今のメンバーで甲子園に出場したい」

といった発言をしている通り、大阪桐蔭の誘いを断っています

名門校に行くより地元の高校のエースとして甲子園に向けて頑張るという道を選択した佐々木投手。応援したくなりますよね。

佐々木投手と同い年で大阪桐蔭に進学した選手で注目されているのが、中野波来選手と宮本涼太選手。

両者とも2018年夏の甲子園で2年生ながらベンチ入り。

中野選手が主将、宮本選手が副主将になることが決まった大阪桐蔭。

地元の高校に進学した佐々木投手と甲子園で対戦することを楽しみにしたいところです。

実際には大阪桐蔭だけでなく他にも県内、東北内の有名な私立高校からの誘いがあったそうです。

実際に岩手で甲子園に出場する高校は花巻東、盛岡大付属など私立が大半。

おそらくそのような強豪からもスカウトされたことと思いますが、佐々木投手は地元の公立である「大船渡高校」に進学しています。

そこには佐々木投手が東日本大震災を経験し、仲間の大切さについて強く考えるようになったからだと話しています。

地元の仲が良く一緒に成長してきた仲間、チームメイトたちと「甲子園に出場したい」と強く考えているそうですね。

人一倍負けず嫌いと言われる佐々木投手。自身の夢である甲子園出場に向けて頑張って欲しいです。

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佐々木朗希の各球団のスカウト評価

佐々木朗希投手は高校生の中でも最も評価基準が高いです。

数多くの各球団のスカウト陣からの視察がありますので、順にまとめてみました。

メジャー4球団から視察

2018年11月、国学院栃木との練習試合に佐々木投手は登板しました。

その中で、「フィリーズ」「パイレーツ」「オリオールズ」「アスレチックス」というメジャーの4球団も注目し視察に訪れているそうです。

佐々木投手自身は「まず日本で力をつけてからメジャーに」という発言をしています。

今後の活躍も含めての視察といったところでしょうか。

中でもフィリーズの大慈環太平洋部長は

「大谷に匹敵する。向こうで活躍できるポテンシャルは十分に持っている」

というコメントを残しています。

この試合で佐々木投手は6回1失点。最速154キロを計測するなど、目を引く活躍を見せました。

やはり中々高校2年生で154キロを計測する選手はいないのではないでしょうか。「大谷二世」と呼ばれている理由も頷けます。

巨人

巨人も2018年11月の国学院栃木との練習試合に視察に訪れています。

巨人は大型な補強を実施したといっても、全体的に年齢が高め。

現在若手の投手陣が菅野投手以外これといって安定している投手が少ない印象を受けます。

そのなかで速球派右腕は新たな旋風を巻き起こす要因となりえますね。

巨人としても生え抜きのエース候補はやはり獲得したいところではないでしょうか。

恐らく来年のドラフトで一位指名されるだけのポテンシャルを秘めている佐々木投手。

特に巨人スカウトなどからのコメントは見受けられませんでしたが、これからも視察は行うでしょう。

西武

ペナントレースでは優勝しましたがクライマックスシリーズで惜しくも涙を呑んだ西武。

やはり山賊打線と言われるほど打線に勢いがありますが、投手陣は精彩を欠く成績に落ち着いている部分が課題ではないでしょうか。

更に、その中でエース菊池雄星投手がメジャーに移籍。

将来性を考えても防御率を改善するためにも佐々木投手のドラフト指名はあるかもしれません。

素材として育成するという意味でも高卒でありながら活躍した選手が西武には多数いますので心配はないと思います。

西武のスカウトも特にコメントを公表している様子はありませんが、投手の補強として考えている部分もあるのではないでしょうか?

DeNA

DeNAは左腕ですが毎年新人選手が大きく活躍することが多いですね。

特に「左腕王国」と言われるほどエースは左腕が多いです。

その中で速球派の右腕、佐々木投手が入ることは戦力の補強として非常に有効。

DeNAの武居スカウトは

「この秋のドラフトにかけても、上位指名は間違いない」
「球が速くて腕の振りがいい。今秋ドラフトなら間違いなく上位候補」

というコメントを残しています。

今年のドラフトでも上位候補というほど佐々木投手のポテンシャルと今後に強く期待しているようですね。

投手陣は右腕の筆頭が目立たない中でDeNAも選択肢の一つに挙がるでしょう。

阪神

今年の補強も含めて投手陣の層が厚くなっている阪神。

しかし全体的にローテや中継ぎを守っている投手の年齢が上昇傾向にあり、若手のエース候補が欠乏していることが課題ではないでしょうか。

若き絶対的エースの存在が阪神にはおらず、その部分で他球団と差がついている部分もあると考えられます。

早急に今後のエース候補の育成に取り掛かりたいところですね。

佐々木投手は巷で素材型だと評される部分もあり、エース候補として十分な可能性を秘めています。

阪神の葛西スカウトは

「将来は160キロ出そう。もっともっと良くなる素質を持っている」

とコメントしています。

楽天

楽天は現在FA移籍した岸投手や生え抜きエース則本投手など素晴らしい先発が多数在籍しています。

しかし、若手の中継ぎでは松井投手や高梨投手といった左腕の活躍が目立ちます。

また岸や則本などエースでは勝ちが掴めても第3、第4の先発候補に不安が残っていることが懸念されます。

その点で佐々木投手には今後の可能性が多く秘められているのではないでしょうか。

また地元の東北であることから環境の違いを気にする可能性が減るのは本人にとってもいいことではないかと個人的に思います。

楽天の宮越スカウトは

「まだ体ができていないのにこの球。伸びしろがある」

とコメントを残しています。

やはりほぼ全員のスカウトの目に映る点として共通しているのは素材型であるという見方ですね。

広島

広島はペナントレース優勝を3年連続で達成し、投打共に高いレベルであることが特徴です。

しかし、先発は大瀬良投手などのエースたちとそれ以外の投手では防御率において大きな差が生まれていることが懸念されます。

また、2018年オフにクリーンナップを任されていた丸選手がFAで移籍。打線の勢いに少し陰りが見られるのではないかと考えられます。
現在の主力たちが今後数年間で順調に行けばFA宣言の権利を入手します。

来年には菊池選手がメジャーへの挑戦を明言しており、さらに打線が縮小していくおそれがあります。

打線が縮小するならばその分投手陣には頑張ってもらいたいと考えるのではないでしょうか。

広島としてはローテを任せられる選手を少しでも多く獲得したいのではないかと個人的に思いますね。

即戦力でなくても、将来的な投資として育成力の高い広島は獲得に向かう可能性があります。

ソフトバンク

千賀投手や武田投手、大竹投手など、球界屈指の選手層の厚さを誇るソフトバンク。

過去には甲斐選手や千賀投手、今年は大竹投手など育成から支配下登録され、一軍で活躍する選手も少なくないソフトバンク。

それだけ育成面でも充実しているという証拠だと個人的には思いますね。

しかしソフトバンクの現在の投手陣で課題となっているのが被弾率。

ヤフオクドームにはテラスがあることも関係しますが、投手ほぼ全員がホームランを打たれやすい傾向がありますね。

選手層が厚い中でも2018年シーズンのようにけが人が続出する可能性もあり、少しでも多くの投手が欲しいところ。

ソフトバンクも2018年11月の国学院栃木との練習試合に視察に訪れています。

その中で、ソフトバンクの作山スカウトは、

「この時期にこれだけ投げられるだけですごい。(素材は)文句なし」

とコメントを残しています。

今までソフトバンクにおいてエースで球速重視の選手というのはあまりいなかったように個人的に感じます。

今年のドラフト一位でも速球派の甲斐野投手を獲得するなど投手陣に力を加えているソフトバンク。

課題と補強の一面を十分に担った佐々木投手の獲得も、十分にあり得るのではないでしょうか。

オリックス

金子投手、西投手の退団が今後大きく影響してくるであろうオリックス。

山本投手や山岡投手など期待の選手は多数いますが、それでもまだまだ投手が足りないのが現状です。

まず早急に取り組むべき部分は投手陣の補強と確保。

その中でドラフト一位候補であり、正統派右腕佐々木投手は是非とも獲得しておきたいところではないでしょうか。

オリックスの上村スカウトは、

「ひと冬越えてどのくらいになるか楽しみ」

とのコメントを残しています。

これからの活躍や成長に期待しているといったところでしょうか。

投手が欠乏しているオリックスとしては即戦力を獲得したいところでしょう。

今後によってはオリックスも一位で狙っていく可能性は十分にありえると考えられます。

ロッテ

石川投手や涌井投手などエースが2018年は思ったほどの成績を残すことができない中、助っ人外国人のボルシンガー投手が13勝を挙げるなど投手も重要なロッテ。

しかし高齢化が進む中でやはり将来のエース候補が欲しいのではないでしょうか。

速球派の佐々木投手は十分化ける可能性のある選手。ロッテも狙っていくのではないでしょうか。

2018年11月の国学院栃木との練習試合に視察に来たロッテの井辺スカウトは、

「(カウント)3ボールからスライダーでストライクが取れる。今の時期の高校生ではなかなかいない」

とコメントを残しています。

フォアボールが少なく減らせて、かつカウントを取れる打たれない球を投げられる選手はとても貴重です。

その技術を持ち合わせていると高く評価しているロッテですから、一位候補としても考えているのではないでしょうか。

まとめ

以上、大船渡の佐々木朗希投手についていろいろとまとめていました。

恐らく高校を卒業してからプロ志願届を出した場合、ドラフト一位候補に挙がることは間違いないでしょう。

東日本大震災で被災し、お父様を亡くされた中でもひたむきに野球に打ち込んできた佐々木投手。

チームメイトと進学した「大船渡高校」結果を残し、その後の2019年度ドラフトでの動向からも目が離せません。

今後の佐々木投手の活躍にも注目です!