今回は、社会人屈指の剛腕クローザー、ヤマハの
鈴木博志投手
を取り上げます。
Max155kmのストレートを武器に打者をねじ伏せる鈴木投手のドラフト進路や評価について、出身中学や高校時代や球種についても調査してみました。
どうぞご覧下さい。
追記:ドラフト1位で中日が獲得
鈴木博志のドラフト進路や評価は?
2016年の都市対抗で150kmを連発し、一気にドラフト1位候補へ浮上してきた鈴木博志投手のドラフト進路はどうなるのでしょうか。
各球団の評価はどのようなものか見ていきましょう。
まずは1位指名の確率が最も高いと言われるのが中日。
落合監督時代は浅尾、高橋、岩瀬など強力リリーフ陣を擁して鉄壁の守りの野球を実践していましたが、ケガや衰えでパフォーマンスが落ちてからはそれに代わる若手が台頭してこない厳しい台所事情。
広い名古屋ドームを本拠地にするだけに投手陣、とりわけブルペン整備はチームの最重要課題です。
日本ハムも鈴木博志投手に対して
「ボールに力があり、まだ余力がある」
と高い評価をしています。
若手の有望株の多いイメージが強い日本ハムですが、リリーフ陣は増井、谷元、宮西など30代が多く、次世代の育成は急務。
日本ハムのドラフト1位指名のポリシーは「その年度に一番の選手を指名する」ということで、ボールの力で今年度1番とも言われる鈴木投手を指名してくることは十分考えられますね。
楽天も非常に高い評価をしています。
松井という若き絶対的守護神を持つ楽天ですが、その前の投手はここ数年は流動的。
戦いの勝ちパターンを確立するには若いパワーピッチャーの存在が不可欠と判断しているようですね。
阪神は清宮選手が進学した場合は社会人投手の1位指名をある程度決めているようですが、先発は田嶋投手、リリーフではこの鈴木投手の評価が非常に高いようです。
2017年はマテオ、ドリスが活躍していますが、日本人のクローザーを是非とも育てておきたいところ。ウェイトトレーニングで体を大きくしてから球速が大幅アップしたところなどは金本監督好みの選手と言えそうです。
各球団とも、ボールの力には一様に高い評価をつけており、チーム事情や指名の流れによっていずれかが1位指名をしてくることは確実な投手であることは間違いなさそうです。
出身中学と高校時代は?
鈴木投手の出身中学は掛川市立大浜中学校で、中学校の軟式野球部に所属していました。
最近のプロから指名されるような選手は中学時代からボーイズリーグやシニアリーグに所属して硬式球を扱っていることが多いので、中学校の軟式野球部出身はどんどん少なくなっていますが、鈴木投手はそんな軟式野球部出身です。
高校時代についてですが、磐田東高校へ進み、1年生から控え投手としてベンチ入りを果たします。
同学年に斎藤誠哉投手(現ソフトバンク)がいたためにエースの座を争い、3年生時の春に一時はエースナンバーを背負いますが、その後ひじを疲労骨折した影響で夏は控え投手で終わっています。
ストレートの球速は140kmを超えており、最速は143km。目立ちはしませんでしたが高校時代からプロのスカウトは既にマークしていたと言われています。
磐田東高校は甲子園出場こそありませんが、2000年以降着実に力をつけてきた静岡県内予選では上位進出の常連校、その中でも 斎藤投手というライバルの存在がいたことが鈴木投手を大きく成長させたのでしょう。
球速と球種について
そんな鈴木投手の球速や球種はどのようなものなのでしょう。
高校時代からボールは速い方でしたが、球速は140km~143kmで飛びぬけて速いという存在ではありませんでした。
社会人の1年目の2015年には148km~149kmが出せるようになり150kmを視界に捉え、2016年の都市対抗では150kmを連発、最速で154kmをマーク。
2017年には155kmと自己最速を更新しています。
高校時代は70kg台だった体重を社会人に入ってトレーニングで10kg大きくしボールに体重が乗るようになってからは飛躍的に球速を向上させてきていますね。
球種はスライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブを扱い、最近はカットボールも投げているようです。
球種としてはパワーピッチャーらしい高速系の変化球が主体で最も得意な変化球はスライダーのようです。
カウントを稼いだり決め球として使えるほどの精度はまだなく、球種は豊富ですが武器になる変化球の習得が課題で、プロでクローザーをやるためには落ちるボールを磨くことも今後は必要になってくるでしょう。
まとめ
以上、ヤマハの鈴木博志投手を取り上げてみました。
鈴木博志投手のMaxは155kmで、1イニングならすべてのストレートが150kmを超えるほどの力を持っています。
これはプロのレベルでもトップクラスのボールの威力。
身体も大きく威圧感があり、久々に現れた絵に描いたようなクローザーという印象がありますね。
指名確実と言われる球団以外にも流れ次第では指名してくることが考えられるため、複数球団の競合ということも十分考えられますので今後が楽しみですね。