鍬原拓也・中央大学

今回はMax152km、東都のドクターK、中央大学の

鍬原拓也投手

を取り上げます。

東都随一の速球派右腕のドラフト進路や評価はどのようなものでしょうか。

また出身中学や高校時代に球速や球種についても取り上げていきます。

どうぞご覧ください。

追記:ドラフト1位で巨人が獲得

鍬原拓也がドラフト1位で巨人!気になる背番号は?

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鍬原拓也のドラフト進路は?評価もチェック

東都リーグでも屈指の速球派投手として注目を集める鍬原投手のドラフト進路評価はどのようなものでしょうか。

まずボールが速い投手というのはドラフト候補の中でも多くいるのですが、鍬原投手の魅力は「三振を取れる」ことであり、各球団のスカウトの見立ても一番はこの部分を評価しているようですね。

特に4年になってからの春のリーグ戦の奪三振率は10を超えており投球回数以上の三振を奪っています。

かつて原監督時代に「スコット鉄太郎」という3人の鉄壁のリリーフ陣を構築していた巨人ですが、最近のブルペンはこのうちの2人(山口、西村)がかつての力を失い、不安定な状況です。

その後抑えを任された沢村もケガで2017年シーズンは離脱しており、打線が心もとない巨人としてはどうしてもブルペンを強化したい。

そのためにはただボールが速いだけではなく三振が奪える能力のある投手が欲しいところです。

また菅野、田口、マイコラスという強力な3枚の先発投手を持ちながらその貯金を他の投手ですべて吐き出してしまっている先発ローテも再編が必至で、鍬原投手はその両方のニーズにしっかり当てはまっており、上位候補として評価が高いようです。

指名の流れ次第ではありますが、今のところドラフト進路として最も有力な球団は巨人という見方が多いようですが、2015年に外国人3枚のリリーフ陣を擁してリーグ優勝を勝ち取った東京ヤクルトも、現在はバーネットがMLBに復帰、オンドルセクは首脳陣への暴言で解雇、ロマンは契約更新をされず、その後秋吉がブルペンを支えていましたが2017年はその秋吉も離脱。

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火の車のブルペンに加えて左のエース石川の力が落ち、ローテーションを小川一人の力に頼っている先発陣も要補強待ったなしの状態。

外国人選手だけの補強ですべて賄うことも厳しく2017年ドラフトで是非とも即戦力投手が欲しいところですので、鍬原投手を高く評価して上位にリストアップしている模様。

またシュリッターを中心に安定した救援陣を誇る埼玉西武も牧田のFA流出の可能性が高いことや、慢性的な先発投手不足など投手補強が大きな課題となっており関心が高いようです。

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その他、打線は強力なものの終盤の投手リレーに不安を残す広島や、投手陣全体の層の薄い中日も頻繁に視察に訪れていますね。

速球派投手というのは多いですが、三振を奪える能力が高い投手は貴重で各球団の評価も高くこれらの球団以外にもリストアップはされている模様で上位の3位までには消える投手というのは間違いなさそうですね。

球速と球種

ここでは鍬原投手と球速球種をみていきます。

大学入学時より既に速球派投手として知られていた鍬原投手ですが、1年生のリーグ戦で147kmを記録。

2年生時は春に149km、秋のリーグ戦では151km、3年春に152kmと次々と最高球速を更新していきました。

3年時までの成績は78.1イニングを投げて76奪三振、投球回数に匹敵する三振を奪ってはいるものの、この時点ではまだ自分の球速と勝負をしている投手という印象も否めない部分がありました。

球種はストレート以外にはスライダー、シンカー、カットボールと速球投手らしく多くはありません。

4年生になり、このスライダーとシンカーをストレートにうまく織り交ぜて投げて緩急を使えるようになったことで奪三振率が飛躍的に向上しました。

球種の中で曲がり方向の違うスライダーとシンカー。

右打者のインコースにシンカーを見せてアウトコースのスライダーで三振を奪うという組み立てはプロでも通用する可能性が高く、またストレート、スライダー、シンカーそれぞれの球速差を利用することでさらに打者が対応しにくい投手に成長したといえそうですね。

特にスライダーよりも10km程スピードが遅いチェンジアップぎみのシンカーは特殊なボールで三振を奪う決め手となる球種といえそうです。

出身中学と高校時代は?

鍬原投手は奈良県の御所市出身で、出身中学御所市立大正中学です。

中学時代は橿原磯城シニアに所属。橿原磯城シニアは岡本和馬選手(現巨人)を輩出している奈良県では有名クラブの一つですね。この時は外野手を兼任し、サイドハンドから投げていたとのことです。

現在の決め球シンカーはこの時代に覚えたものだとか。高校は福井県の北陸高校へ進学。1年生からベンチ入りを果たし、2年からは主戦投手として登板。

3年夏の県予選1回戦の武生工戦では3安打の完封勝利で15奪三振を奪いスカウトの注目を集めます。

準々決勝の敦賀工戦でチームは敗れたものの鍬原投手は8人連続を含む14三振を奪い、合計2試合の登板で17イニングを投げ29奪三振という驚異的な成績を残しました。

この活躍でドラフト候補には挙がっていましたのでプロ志望届が出されていれば高校卒業時に指名された可能性はあったかもしれませんね。

まとめ

鍬原投手は、ストレートの球威だけでなくスライダーとシンカーを使い三振を奪えるという具体的なピッチングの組み立てが確立している分即戦力としての期待が大きいようです。

またシンカーは独特の軌道を描きプロでも「すぐに使えるボール」との評価もありますね。

先発かリリーフかというのは球団によってプランは異なるものですがボールが速いこと、空振りを奪える変化球があるということからリリーフ適正が高いためブルペン強化で狙ってくる球団が多いでしょう。

ブルペンに余裕のない球団などは一本釣りを狙った1位指名もあるかもしれません、注目しましょう。