高橋遥人・亜大

今回は亜細亜大学の151km左腕、

高橋遥人投手

を取り上げます。

アマチュア左腕の中でもトップクラスと言われる高橋投手のドラフト進路や評価はどのようなものでしょう。

また出身中学や高校時代、球速や球種にも迫っていきます。

どうぞご覧ください。

追記:ドラフト2位で阪神が獲得

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高橋遥人のドラフト進路は?評価もチェック

左投手で140km以上をコンスタントに出せるアマチュア投手は数が少なく、また左打ちの強打者が多いプロでは左腕の速球投手という需要は多く、高橋投手が志望届を提出した場合指名されることはほぼ確実。

そうなると気になるのはドラフト進路であり、各球団の評価ですね。

まず一番熱心に視察に訪れているのは阪神です。

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自らも左腕投手であった担当の吉野スカウトは大学生投手の中でもトップクラスの評価を付けています。

阪神には先発に能見、岩貞、リリーフに高橋、岩崎など左投手に苦労しているイメージは少ないですが、特に先発投手について岩貞は2016年二桁勝利を挙げたものの2017年は不調、能見は37歳と高齢、2軍には横山という投手がいますが、ポテンシャルは高いものの「中1年」と揶揄されるほどケガが多く安定感に欠けます。

そう考えると先発投手としての左は決して豊富とはいえず、大学社会人で左投手を補強しておきたいところです。

中日は左投手はもとより投手全体の層が薄く、若手投手も伸び悩んでいるため即戦力投手は左右を問わず補強ポイントでしょう。

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左に限って言えば、特に先発は柱であるはずの大野が2017年は絶不調、2年目の小笠原が奮闘しているもののまだまだローテーション投手と呼ぶには程遠い内容です。

2016年のドラフト4位笠原が2017年後半になって台頭してきているものの、2017年の左投手でローテーションをある程度守ったといえるのは外国人のバルデスくらいですね。

投手全体を考えても2016年ドラフト1位で即戦力を期待した柳は1軍に定着できていない状況で、期待の若松や鈴木翔も伸び悩んでいるため2017年ドラフトも即戦力投手が中心になるのは間違いありません。

左の即戦力として期待の大きい高橋投手にもトップクラスの評価をつけているようですね。

投手不足といえば、2017年シーズンはエースとして期待した石川のまさかの絶不調などもあって開幕から最下位を独走したロッテも先発投手不足は深刻です。

中でも2017年シーズンはローテーション投手に左投手はチェングァンユウのみで左腕不足は特に深刻です。2016年ドラフトで7名のうち6名を投手で固めたものの左投手は土肥のみ。

2017年ドラフトではこのバランスをなんとか改善したいところですので、当然高橋投手への注目度は高くなるため、評価も高いようです。

左腕の速球投手は一般的に需要が多いため評価は高くなり、中でもトップクラスの投手となると争奪戦となります。

2017年ドラフトは大学社会人の投手に指名候補選手が多いため高橋投手の進路も指名の成り行き次第といえそうですね。

球速と球種

そんな高橋投手の球速球種について見ていきましょう。

高橋投手の球速はMax151kmですが、常時145km前後あたりがストレートの球速です。

ここというときやギアを上げた時に147~149kmが出ていますね。

「剛腕」と表現されるような、いかにも速いボールを投げるという力感のフォームではないので、打者の体感ではもっと速く感じているのではないでしょうか。

左腕の出が見づらく若干インステップぎみで角度があるため右打者にも打ちにくい投手ということはいえますね。

球種はストレート以外にはスライダーとチェンジアップ、カーブと多い方ではありません。

軸になる変化球の球種はスライダーですが、あくまでストレートの目先を変える役割を果たしている程度で、所謂決め球というにはまだ弱いという感じがします。

プロで活躍する第一条件としては若手投手の場合やはり球速を伴ったボールの力になりますが、それに続いてレベルの高い変化球をひとつ持っているかどうかが重要になってくるのかなと。

高橋投手の場合はボールの力は申し分なく、主となる変化球の球種のキレや精度がプロ入りしてからどうレベルアップしていけるかが活躍の鍵になりそうです。

制球力を早めに掴んだ投手が長く一線でプレーできているので、高橋投手も当然ながら考えているはず。
今後進化していくボールも注目ですね!

出身中学や高校時代は?

高橋投手は静岡県静岡市の出身で、出身中学常葉橘中学校です。

中学時代は同中学の軟式野球部に所属していおり、ポジションは投手の他に外野手をやっていたようですね。

最近のプロでドラフト指名にかかるような選手は中学時代から硬式を扱うクラブに所属していることが多くなり、軟式の野球部出身は少なくなってきたのですが、常葉橘中は軟式野球部の中でも強豪校で高橋投手も3年時に全国優勝を経験しています。

中高一貫教育ということもあり高校は系列の常葉橘高校へ進学。

1年の夏からベンチ入りを果たし、2年生の夏に甲子園出場し1試合登板しています。

2年生の後半頃から140kmの球速を記録し始め、プロからの注目を集める投手になると、期待されながら臨んだ3年生時は最後の夏予選で4回戦敗退。

3回戦で12三振を奪う力投を見せたものの2度目の甲子園出場はなりませんでした。

左の速球投手ということで、複数球団からの評価を獲得していたためプロ志望届を出すもののドラフトでは無念の指名漏れで、亜細亜大学に進んだということです。

過去に指名漏れを経験した一流選手もいるので、この悔しさをバネにして、プロ入団、そして一流選手としての階段んを一歩ずつ駆け上がっていってほしいですね。

まとめ

高橋投手の魅力はやはりストレートですね。

力のあるボールをストライクゾーンに投げ込んで球威で打ち取る投手です。

それだけに変化球の質や制球面でプロの即戦力という意味では若干確実性には欠けますが、左腕の速球投手は数が少なく何れかの球団の上位指名は確実でしょう。

高校時代には無念の指名漏れを経験しましたが、今回はプロ入りは間違いなく、またその球団にも注目していきましょう。