200勝・2000本安打

プロ野球の200勝2000本安打

どちらも名誉ある記録で互いの価値について議論されていることがありますよね。

今回は「200勝」と「2000本安打」の難易度については「200勝」の方が圧倒的不利なことは明らかです。

今回は「2000本安打」以上に「200勝」が難易度が高い理由について取り上げてみました。

プロ野球200勝と2000本安打の難易度で先発投手が不利な理由!

ぜひご覧ください!

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200勝と2000本安打!200勝の難易度が高過ぎる理由

「200勝」と「2000本安打」において何故200勝の難易度が高いのか?

ということについては2つの理由が挙げれれます。

  • 登板機会減少

まず1つ目の理由としては、投手への負担減少のための登板機会減少です。

エース級の投手は連投当たり前の時代

一昔前であれば大切な試合や落とせない試合であれば、エース級の投手は連投当たり前の時代でした。

そのためシーズン30勝をする投手もいたり、あの神様仏様稲尾様と言われた稲尾和久氏もシーズン42勝をあげたことがありますね。今の時代では先発投手が40試合も登板することは皆無です。

5〜6人の先発投手でローテーションを組み1週間に一回登板するだけですから自ずと登板数も少なくなり、それに比例して勝利数も少なくなるわけですから200勝も難しくなります。

  • メジャー挑戦者の増加

2つ目の理由としては、最近の日本人投手はシーズン20勝近くあげられるような優秀な投手はメジャーに挑戦してしまうことも原因にあると思います。

最高峰のメジャーで勝つことは並大抵のことではなく日本で勝つことよりも難しいものです。

24連勝を日本で記録したもはや日本には敵なしだった田中将大投手もメジャーでは勝ったり負けたりと圧倒的な力は影を潜めていますね。

文化の違いや食べ物の違い、調整法の違いやボール、マウンドの違いによる怪我や調子を崩したりする選手もいますのでそういったところも200勝の壁になっているのだと思います。

2000安打は投手でいうと何勝分の価値?

バッティングというものは余計な力はいらず真に当てれば飛んでいくので打者は歳をとってもヒットは打てますね。

高齢で守るポジションがなくなってくるのであればDHやファーストへのコンバートなどで出場機会を増やすことができます。

それに対して投手であれば歳をとって体力がなくなれば中継ぎ抑えに転向することが多いですね。

そうすれば勝ちに恵まれる可能性はぐっと少なくなります。

そういったことからも2000本安打と200勝では投手の難易度が高いのでしょうね。

2000年以降で見ても2000本安打は24人(2018年6月現在)、200勝は工藤公康氏と山本昌氏の2人のみなので、その難易度の高さがわかるでしょう。

10勝を20年続けるのと100安打を20年続けるのであれば後者の方が簡単なようにも感じますよね。

達成人数を見ても200勝と2000本安打は平等で無いことがわかります。

また細かい数字で見ても2000年以降の最多勝平均数で最多安打平均数を割ってみると大体1勝につき10.8安打となります。

ですので2000÷10.8で≒185ということは2000安打は先発投手でいう185勝分の価値に相当するんじゃないでしょうか。

打者と投手の名球会入りの条件

2017年からの名球会資格はこのように定められています。

NPBの選手または元選手
昭和生まれ以降[6]
日米通算(NPB、MLBの合算)で以下のいずれかを達成、ただし、NPBでの記録をスタート地点とする。
通算200勝利以上
通算250セーブ以上
通算2000安打以上

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/

名球会入りの条件としては打者は2000本安打、投手は200勝が1つの目安でしたが最近では250セーブというのも名球会入りの1つの条件となっているようですね。

また、通算100勝100ホールド100セーブを全て満たした投手も名球会入りを認められるそうです。

国籍は問わず外国人選手でも記録を満たせば入会できるようです。実際にアレックスラミレス氏が2000本安打を達成して入会が認められていますね。

日米通算記録も最近では認められていますが、日本野球界で初めて記録した勝利や安打、セーブ記録からスタートするというルールがあるようです。昭和生まれ以降というのも条件の1つのようです。

ちなみにですが落合博満氏は名球会入りの条件を満たしていますが入会していないようです。なので記録達成と同時に強制的に入会ということでは無いようですね。

先発投手の名球会入り見直しの声も

名球会入りの見直しの声がちらほらと上がってもいますが、200勝投手である東尾修氏は「選手にとって高い目標でなくてはならないし安易な変更はできない」と語っていますね。

400勝投手である金田正一氏は、「記録に執着する選手が多くなってしまうことに後悔している」とか「無駄に長く現役を続けて記録を作ることに価値はない」といったコメントも残されていました。

昔の200勝を達成した投手よりもメジャーで成功した投手の方が明らかに実力は上だと思いますし、そういった投手が名球会入りできないのやっぱり選手やファンとしては納得いかない思いもあるでしょう。

規約改正を求める声も当然出てくるわけです。

現在はプロ野球は15勝を挙げたら最多勝が濃厚ですが、「200勝をみたときにこれを何年続けたら良いの?」ってなりますから、やっぱり200勝はほぼほぼ不可能です。

ここはゆっくりと時間をかけて議論してほしいところですね。

まとめ

いかがでしたか?

以上、プロ野球200勝と2000本安打の難易度比較から200勝が圧倒的不利な理由について取り上げてみました。

プロ野球選手であれば1つの目標である名球会入り。

勝数の名球会の基準が200勝というのは現在のプロ野球ではやはり困難なので規約改正が必要になってくるのかなと。

とはいっても名球会に入った選手以上に素晴らしい選手が数多く存在してることは明確なので、今後もそういった名選手の誕生に期待したいですね。