ドラフト下位指名で活躍した選手!
ということで、今回は歴代の現役・引退含めた選手でドラフト下位指名でもっとも活躍した選手をピックアップします。
プロで一流選手になった選手はドラフト1位というよりも案外下位指名が多いものです。
言い出せばきりがないくらいいますが、30人まで厳選してまとめてみました。
どうぞご覧ください。
目次
イチロー
下位指名で活躍した選手の代表格であるイチロー氏。もはや野球をよく知らない人でも知っているスーパースターですね。
イチロー選手は1991年ドラフト4位でオリックスブルーウェーブに入団。
1年目2年目こそ振り子打法と言われるイチロー選手独特の打法が首脳陣に理解されず活躍できませんでしたが、1994年に仰木監督に変わりその打撃フォームも理解されるようになりプロ野球史上初のシーズン200本安打を記録しました。
2001年からはメジャーリーグに渡り、シーズン200本安打を10年連続で達成したり、メジャーリーグのシーズン安打記録を塗り替えたりとドラフト下位から伝説的な選手になりましたね。
掛布雅之
ミスタータイガースと評される掛布氏も意外や意外、1973年のドラフト6位指名の選手だったそうです。
現役時代にはホームラン王3回、打点王1回、ベストナイン7回、ゴールデングラブ6回、オールスターMVP3回と数多くのタイトルを獲得していますね。
通算ホームランも394本とレジェンド級の活躍でした。最近では阪神の2軍監督を務め、現在1軍で活躍する選手を輩出していましたが、金本監督との確執があると言った噂もあり解雇されて、現在では解説などで活躍しています。
江藤智
巨人広島西武と3球団で活躍し、ホームラン王2回、打点王1回を獲得した強打のサードである江藤氏。江藤氏は1988年にドラフト5位で広島へ入団しました。
高校時代はキャッチャーで東の江藤、西の谷繁と言われるほどの強打のキャッチャーだったそうですね。
高校通算ホームランは61本でした。巨人では長嶋監督が付けていた33番を譲り受け勝負強いバッティングで活躍しました。プロ通算ホームランは364本で、ドラフト5位の選手としては大活躍と言っていいでしょう。
現在ではジャイアンツの3軍監督を務めています。
金本知憲
現阪神監督の鉄人金本氏。アニキとも呼ばれ慕われる選手でしたね。
1991年に広島カープからドラフト4位で指名され広島、阪神と渡り歩き現役21年を全うしました。
鉄人と呼ばれる由来となった連続フルイニング出場1432試合と13686イニング連続出場は世界記録になっています。
トリプルスリーを達成した年もあったり、2000本安打も達成して名球会入りもしておりドラフト下位とは思えない活躍でした。
阪神の監督として日本一を見てみたいですね。
前田智徳
現役23年、広島カープ一筋天才打者の前田氏。
1989年にドラフト4位で広島カープに指名されました。
当時監督だった野村監督が『なぜうちのドラフトリストに入っていなかったのか』とスカウトを叱責したという話もありました。
イチロー氏が天才打者と語り、松井氏が男を感じるというような他の選手がその能力を認める選手で、ドラフト4位とは思えない活躍を見せ、2000本安打も達成し、名球会入りを果たしていますね。最近は解説として活躍しています。
青木宣親
元メジャーリーガー、日本を代表するヒットマンである青木選手。
ヤクルトからドラフト4位で指名され早稲田大学から入団しました。
NPB史上2人目の200本安打と、NPB史上初2度の200本安打を達成しています。
首位打者3回、最多安打2回、盗塁王1回と輝かしい受賞歴に加え、日米通算2000本安打も達成しており、球界のスーパースターの1人になっていますね。
2005年には新人王も獲得していますし、新人の頃からドラフト下位とは思えない即戦力の活躍を見せています。
現在も現役としてヤクルトの中心選手であり日本だけでの2000本安打も可能性がありますね。
岩隈久志
元メジャーリーガー、現マイナーリーガーの岩隈選手。
怪我の影響でマリナーズとマイナー契約にとどまっている岩隈選手ですが、2017年までに6年間でメジャー通算63勝を挙げている実力者です。
日本でも107勝を挙げており日米通算200勝まであと30勝まで迫っていますね。
そんな岩隈選手ですが甲子園出場経験がなく、ドラフト5位という低い評価で近鉄バファローズに入団しています。球団解散後に楽天に入団し創成期の楽天でエースとして活躍しました。2008年には21勝を挙げて沢村賞を受賞しています。
早く怪我から復帰して復活を遂げて欲しいですね。
新井貴浩
最高年俸2.5億、広島市民栄誉賞を受賞したりとプレーでも人柄でも愛された新井選手。
ネットでも様々な画像がネタとして使われ大人気の選手です。
そんな新井選手はドラフト6位というだいぶ低い順位で広島カープに入団しました。
しかし、ホームラン王を獲得したシーズンもありましたし、2000本安打も獲得したりとすっかり球団の顔として活躍するようになったのです。FAで阪神に移ったこともありましたが阪神でも大活躍。
2015年に広島に帰って来て2016、2017年とリーグ優勝に貢献していますね。
そんな新井選手ですが2018年を持って引退を表明。沢山の名場面を見せてくれた新井選手に感謝したいですね。
福山博之
身長172センチと小柄ながら、ティムリンスカムを真似たダイナミックなフォームから最速150キロを投げ込む投手。
俊足で30メートル走で松井稼頭央選手に勝ったこともあるそうです。
そんな福山選手はドラフト6位で横浜に入団しました。
横浜では思うように活躍できませんでしたが、移籍した楽天で2014年についにブレイクします。
シーズン60登板以上を果たし防御率は1点台。その後4年連続で60登板以上を記録し、2017年は負けなしの6勝7セーブ23ホールド防御率1.06ととてつもない活躍をしました。
ドラフト下位ですが、すでに楽天には欠かせないセットアッパーになっていますね。
中崎翔太
2010年ドラフト6位の中崎選手。
今では最強広島カープの守護神を務める投手に成長しました。
最速155キロのストレートとストレートと球速差の少ないツーシームが武器ですね。
防御率も15年16年17年と安定しており特に16.17年は防御率1点台と優秀なストッパーとして活躍しています。年俸1億越えで一流選手の仲間入りも果たしていますね。
しかしまだタイトルには縁がなく、日本一とセーブ王、最優秀中継ぎを狙って欲しい選手ですね。
大島洋平
中日の中心選手である大島選手。意外にも大島選手はドラフト5位での入団です。
ルーキーイヤーから100試合以上に出場しており、即戦力の活躍を見せています。
この年は、守備なら大島という評価を当時の落合監督から受け開幕スタメンの座を獲得していましたね。日本代表に選出されることもあり中日を代表する選手に成長しました。
2017年までの8年で1107本のヒットを放っているところから将来2000本安打を達成する選手でしょうね。
中島宏之
現オリックスのクリーンナップを務める中島選手。
2000年にドラフト5位で西武ライオンズに入団していますね。無名校の出身ということもあり実力はありましたがドラフトでの評価は低いものになってしまったのでしょう。
走攻守すべて揃った選手であり、最近ではめっきり少なくなりましたがシーズン最高盗塁が25で、ホームランも27本がキャリアハイと能力の高さが伺えます。
2013からはメジャーに挑戦しましたが残念な結果になりましたね。しかし、オリックスで日本球界に復帰しチームの核として現在も活躍しています。
千賀滉大
ドラフト下位よりもさらに下の育成ドラフト4位でソフトバンクへ入団した千賀選手。
2017日本シリーズでは育成選手初の開幕投手を務めるなど育成選手として入団したとは思えない活躍をしています。
ワールドベースボールクラシックにも選出され先発を務め、対戦国から千賀選手の決め球であるフォークが、おばけフォークと恐れられたのは記憶に新しいですね。
年俸も2017年に1億を超えたり、2016、2017年と連続で2桁勝利も上げており、ソフトバンクのエースとしてこれからも活躍して欲しいですね。
山口鉄也
育成ドラフト出身選手として成功したパイオニアとも言える選手。
2008年から2016年まで9年連続で60試合以上に登板しているジャイアンツの中心的セットアッパーですね。最優秀中継ぎも2017年までに3回獲得しています。
2012年には防御率0.84と高い記録を残し超一流のセットアッパーの仲間入りをしました。
最近は怪我や不調が重なり登板機会が少なくなりましたが、実績は抜群なので早く復調して欲しいですね。
松山竜平
ニックネームはアンパンマン。
2007年にドラフト4位で広島カープへ入団しました。
怪我に泣かされせっかく1軍に定着したのに、代打の切り札に回されるシーズンもありましたが、近年中軸として先発出場が多く鈴木誠也選手が怪我で離脱した時は4番としてチームを引っ張っていました。
2016年に25年ぶりのリーグ優勝を決めたその試合で決勝ホームランを放ち男を見せた場面もありましたね。
鹿児島のじいちゃんばあちゃん、今日俺やったよは松山選手のお立ち台での決め台詞ですが多々他の選手に先に言われてしまうなどいじられキャラでもあります。これからも活躍して欲しいですね。
本多雄一
盗塁王を2度獲得している走攻守揃った本多選手。
2005年のドラフトで5位指名を受けソフトバンクへ入団しました。当時の監督である王氏に柔らかいバッティングを評価されていましたね。
2017年までの12年間で1267本のヒットを放っており平均で年間100本以上打っています。
侍ジャパンにも選ばれたことがあり、ドラフト上位が活躍するソフトバンクの中でも中心を担ったこともある素晴らしい選手ですね。
増井浩俊
日本球界きってのセットアッパー、クローザーの増井選手。
2009年のドラフトで5位指名を日ハムから受け入団しました。日本代表として登板することもありドラフト5位とは思えない活躍ぶりですね。
最優秀中継ぎも獲得していますし、セーブもホールドも100以上とチームには欠かせない存在になっています。
2018年からはFAでオリックスに3年総額9億円の4年契約(4年目は成績によって変動)の大型契約で移籍していますね。12球団全てからセーブを奪うなどドラフト下位からここまでの選手になるとは凄いです。
長谷川勇也
2006年の社会人ドラフト5位でソフトバンクへ入団した長谷川選手。
俊足巧打の選手で2013年には200本安打にあと2本に迫る198安打を放ち最多安打のタイトルを獲得しています。
この年はホームランも19本放っておりパンチ力も見せていますね。
ちなみに首位打者も獲得しており、史上5人目のフルイニング出場での首位打者獲得を果たしています。
当時の王監督から松中氏のような打球を飛ばすと評価されたこともあり、140メートル超えの場外弾を放つパワーも秘めていますね。
福浦和也
浦安の安打製造機こと福浦和也選手。
2018年には2000本安打達成が期待されていますね。
現役生活25年、ロッテ一筋のミスターロッテでチームの顔とも言える福浦選手ですが意外にもドラフト7位指名でした。1軍に定着してからはコンスタントに打率を残し、首位打者を獲得したシーズンもありましたね。
年齢も影響し近年は全盛期のような活躍ができていませんが、もうすでに契約金の100倍はチームに貢献していると思いますのでこの時福浦選手を見つけてきたスカウトの方に拍手を送りたいくらいです。
畠山和洋
強力ヤクルト打線で4番も務めることがある畠山選手。
2015年のヤクルト優勝時には打点王を獲得しチームの優勝に大きく貢献していました。そんな畠山選手はドラフト5位でヤクルトに入団しています。
通算ホームランは100を超えており安打も1000本目前と高い打撃技術を持っていますね。
右アキレス腱の怪我の影響からか近年は活躍できていませんが、またチャンスに強い畠山選手の打撃を見せて欲しいです。ヤクルト浮上には畠山選手の力が必要ですね。
山井大介
スポーツメガネがトレードマークの中日山井選手。
2001年ドラフト6位で指名され入団しました。
山井選手と言えば有名なのが日本シリーズでノーヒットノーラン目前での交代が印象的ですよね。
その時は岩瀬投手にスイッチし史上初の継投によるノーヒットノーランを達成しています。
2018年には史上9人目である40代での完封勝利を達成するなど今でも現役で頑張っていますね。先発中継ぎ抑えとどこでもできる投手で低い評価での入団でしたがチームにとって欠かせない人物になりました。
宮崎敏郎
172センチと小柄な体型でついたあだ名は豆タンク。
2012年のドラフトでDeNAから6位指名を受けて入団しました。
2015年からスタメンで起用されることが増えると2017年には首位打者を獲得。
首位打者獲得した選手の中で盗塁がゼロだった選手は歴代でも宮崎選手が初。
それだけバットコントロールが良いということ。
6位指名でここまでの選手になるとはフロント側も思ってなかったでしょうね。
西野勇士
千葉ロッテの守護神、日本代表にも選ばれている西野選手。
2008年の育成ドラフト5位でロッテに指名されて入団しました。
2009年から2012年までは支配下登録されず4年間の下積み生活でしたね。2013年から1軍登板が増え、最初は先発の一角として活躍し9勝を上げました。
翌年は怪我で離脱した益田選手に変わりクローザーを務めて31セーブを記録しましたね。育成出身者の30セーブは西野選手が初めてだそうです。ドラフト下位からロッテには欠かせない選手に成長しましたね。
角中勝也
首位打者2回、最多安打1回のタイトルを獲得しており幕張の安打製造機こと福浦選手を目標にする角中選手。
現在はサブロー選手の3番を受け継ぎロッテの中心選手になっています。
ドラフトは7位での入団でした。
4番を任される試合もあったりし、チームの評価はとても高く、信頼も厚い選手になりました。
2017年からは年俸が1億を超え、スター選手の証である1億円プレーヤーの仲間入りを果たしましたね。
摂津正
2008年ドラフト5位でソフトバンクへ入団した摂津選手。
先発のイメージが強い摂津選手ですが2009年、2010年は中継ぎとしてシーズン70試合以上に登板していました。
1年目は、最優秀中継ぎのタイトルも獲得しています。2011年からは先発に転向し14勝、2012年には17勝を挙げ最多勝のタイトルも獲得していますね。
5年連続の2桁勝利を記録したりとドラフト下位からソフトバンクのエースへと成長したドラフト下位から生まれた優秀な選手の1人です。
工藤公康
現ソフトバンクの監督である工藤氏。現役生活29年は日本記録になっていますね。
現役時代は14度のリーグ優勝と11度の日本一を経験しており、優勝請負人と言われることもあります。
通算224勝を挙げ野球殿堂入りも果たしていますね。そんな工藤氏はドラフト6位で西武ライオンズに指名されプロへの扉を叩きました。
その後の活躍はめざましいもので、最高勝率3回、最優秀防御率4回、最多奪三振2回とタイトルも多く獲得しています。
そしてやはり突出しているのはその現役の長さ。長く続けられるというのはやはり一流選手の証でもありますね。
福本豊
通算盗塁1065個、世界の盗塁王こと福本氏ですがドラフト7位での指名で阪急ブレーブス現在のオリックスへ入団しました。
通算2543安打と208本塁打を記録したミート力とパンチ力、日本記録の1065盗塁と115三塁打はドラフト7位の選手が記録したとは思えないですね。
盗塁王13回という化け物みたいな記録も持っていますが何よりすごいのはこれが13年連続で獲得しているということです。
今後このような選手が現れるかもわからないレベルの選手ですね。
三浦大輔
ハマの番長、リーゼントヘアがトレードマークの三浦選手。
1991年にドラフト6位で横浜に入団しました。
現役は25年続けて172勝を挙げていますね。
24年間連続でヒットを打ち、プロ野球の公式戦で投手が安打を放った最多連続年数というギネス記録を持っています。
2481個の奪三振も奪っていますし、最多奪三振、最高勝率、最優秀防御率のタイトルも獲得しているなど記録にも記憶にも残る選手でした。
現在は横浜の球団スペシャルアドバイザーとして野球に携わっています。
中村紀洋
メジャーにも挑戦した、通算ホームラン404本の中村紀洋選手。
長いバットを振り回して、打った瞬間ホームランとわかったらバットを放り投げる姿はおなじみの姿ですね。
ちなみにドラフト4位で近鉄に入団しました。打撃力の強い、いてまえ打線と呼ばれる近鉄で打撃の中心として活躍しました。
ホームラン王や打点王の打撃主要タイトルを獲得しており、時代を代表するバッターでしたね。
現在では中学高校の非常勤コーチとなり学生の育成に努めているようです。
和田一浩
ドラフト4位で西武に入団し、高打率も残せる中長距離バッターとして活躍しました。
首位打者、最多安打も獲得しており、西武の黄金期を支えました。
2008年からは中日に移籍しましたが、そこでも優勝に貢献する活躍を見せ、2000本安打も達成していますね。
現役を19年も続けてホームランも319本を放っていますし、打率が極端に低い年もほぼ無く、安定的な活躍ができるとても計算のできる選手でした。
現在では解説者として活躍していますね。
まとめ
いかがでしたか?
ドラフト下位でもいい選手は沢山いましたね。
ドラフト1位でも育成ドラフトでもプロになってしまえば同じこと。
その後本人がどれだけ頑張るかにかかっています。今年のドラフトは近年稀に見るスター揃いですが、ドラフト下位の選手たちも注目して欲しいですね!