プロ野球育成・成功

プロ野球にはドラフト入団が基本ですが、育成枠入団もあります。

ドラフト上位で入団した選手が注目される中で、育成で入団した選手は背番号は3桁で支配下登録されるまでは1軍出場することはできません。

全く注目されることもありませんし背番号も3桁。

2軍で結果を残してはじめて支配下登録されるので、扱いが全然違ってきます。

そんな育成選手から活躍した這い上がって活躍した選手もたくさんいますが、中には一流選手に育った選手もいます。

というわけで、今回はプロ野球で育成選手から活躍した成功例の歴代選手をまとめていきます!

※支配下⇒育成⇒支配下で活躍した選手は除外

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山口鉄也

2005年・育成選手ドラフト1巡目(巨人)

2018年に引退した巨人の鉄腕サウスポーの山口鉄也投手。

2007年に支配下登録を勝ち取ると、2008年には67試合に登板し育成出身で初の新人王に輝きます。

するとそこから9年連続で60試合以上に登板するなど、セットアッパーなどで活躍し続けました。

スライダーとシュートをコーナーに投げ分けるなど制球力が光り、最優秀中継ぎ投手のタイトルを三度獲得しましたね。

育成出身初の1億円プレイヤーとなったのも山口投手ですし、育成が注目されるきっかけとなった、まさに元祖育成の星ですね!

2018シーズンで惜しまれつつユニフォームを脱ぎましたが、歴代最多ホールドなど様々な記録を打ち立て、今後も名前が残るでしょう!

甲斐拓也

2010年・育成選手ドラフト6巡目

「甲斐キャノン」でブレイク!強肩が自慢のソフトバンクの正捕手、甲斐拓也選手。

高校時代は無名選手で、育成ドラフト6巡目と注目度は低く、寧ろその時のドラフト1位で捕手の山下斐紹の方が当然評価は高かったですね。

2013オフに支配下登録されるも、当時は細川亨選手や鶴岡慎也選手などライバルが多く出場機会に恵まれませんでした。

しかし、細川選手退団後の2017年に初の開幕一軍入りを果たすと103試合に出場し、ベストナイン、ゴールデングラブに選ばれるなど覚醒。

盗塁阻止率も堂々のリーグ1位と強肩ぶりを発揮しましたね。

2018年はレギュラーシーズンの盗塁阻止率は4割を超え、日本シリーズでは記録となる6連続盗塁阻止で一気に注目を集めましたね。

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石川柊太

2013年・育成選手ドラフト1巡目

鋭く曲がるパワーカーブが魅力のソフトバンクの石川柊太投手。

2016年の7月に支配下登録されると、2017年に8勝を挙げブレイク。

最速155キロの直球と変化の大きいパワーカーブのコンビネーションが持ち味で2018年は開幕ローテーションとして活躍。

しかし、怪我人が多い投手陣の中でリリーフを任されることも多く大車輪の活躍を見せてくれましたね。

千賀投手とともにチームトップの13勝を挙げるなどチームに欠かせない存在となりました!

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千賀滉大

2010年・育成選手ドラフト4巡目

おばけフォークと称される鋭く落ちる魔球が武器のソフトバンクの勝ち頭、千賀滉大投手。

高校時代は無名投手でしたが、プロでそのセンスを開花させました!

2012年4月に支配下登録されると、2013年はセットアッパーなどリリーフとして51試合に登板しブレイクしました。

その後、2016年に自身初の二桁12勝を挙げると、2017年にはWBC日本代表に選出され大会のベストナインに選ばれるなど目覚ましい活躍を見せています。

ともに育成出身の甲斐選手との同学年バッテリーは、まさに育成選手の憧れですよね。

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牧原大成

2010年・育成選手ドラフト5巡目

2018年に目覚ましい活躍を残したソフトバンクのマルチプレイヤーの牧原大成選手。

甲斐選手より早い2012年6月に支配下登録されると、その年に一軍デビューを果たしました。

しかし、二遊間には不動の遊撃手の今宮健太に二塁手は明石健志や本多雄一、髙田知季ら争いが激しくレギュラーに定着できません。

2017年までの在籍7年でわずか31安打と、持ち前の積極性をアピールできずに代走や守備固め、さらには外野手コンバートなど苦労を強いられました。

それでも2018年に自身最多の59試合に出場し、打率.317と大ブレイク。

1番二塁手のレギュラーに定着するなど、苦しむチームに勢いをもたらす存在となりました。

今後内野手の争いはさらに激しくなるでしょうが、引き続きアピールしていきたいですね!

松本哲也

2006年・育成選手ドラフト3巡目

2017シーズンに惜しまれつつ引退した小柄な巧打者、巨人の松本哲也選手。

入団後最速、2007年の春季キャンプで支配下登録されると、2008年に一軍デビューを果たします。

しかし、そのデビュー戦で骨折するというアクシデントに見舞われましたね。

そんな松本選手がブレイクしたのが2009年。

WBCに派遣されている亀井義行選手の代わりとして開幕一軍入りを話すと、129試合に出場し打率.293、チーム最多の27犠打をマークするなど2番打者として繋ぎ役に徹しました。

その年に育成出身野手として初の新人王を獲得。

さらにはヒット性の当たりを好捕する広い守備範囲で育成出身初のゴールデングラブ賞にも選ばれました。

「天秤打法」と呼ばれる独特の構えから粘り強いプレーが持ち味の選手でしたが、その後は怪我にも見舞われ、この2009年がキャリアハイでしたね。

しかし、代走や守備固めなどで一軍に定着し、巨人のファンからも愛される存在でした。

2018年からはコーチとして再び巨人のユニフォームを着ています。

自身の後継者となるような選手を育てて欲しいですね!

国吉佑樹

2009年・育成選手ドラフト1巡目

196センチとDeNAの中で最も身長が高い大型右腕の国吉佑樹投手。

ハマのダルビュッシュと期待された国吉投手は2年目の2011年7月に支配下登録されると、10月にプロ初勝利を挙げました。

2012年にはセ・リーグの育成出身投手として初となる完封勝利を記録しましたが、怪我にも見舞われローテーション定着とはなりません。

2014年には中継ぎとして自己最多の49試合に登板するなど活躍しましたが、その後目立った活躍はなく、3シーズンも勝ち星から遠ざかっています。

課題の制球力を克服し、復活を遂げたいですね。

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岡田幸文

2008年・育成選手ドラフト6巡目

広い守備範囲が持ち味でファインプレーを連発するロッテの外野手、岡田幸文選手。

入団まもなく支配下登録されると、俊足をいかした広い守備範囲でセンターのレギュラーに定着しました。

当時は清田選手、伊志嶺選手、サブロー選手らと鉄壁の外野陣を築き上げましたね。

2011、2012年には外野手部門でゴールデングラブ賞を獲得しています。

しかし、ここ数年目立った活躍ができずに、2018年に惜しまれつつ引退しました。

10年間で通算573安打を放ちましたが、本塁打は0本。

また、プロ野球記録の59打数連続無安打という不名誉な記録も樹立しています。

西野勇士

2008年・育成選手ドラフト5巡目

鋭く落ちるフォークが武器のロッテの右腕、西野勇士投手。

2011年11月に支配下登録されると、2013年に先発として一軍デビューし9勝をマークするなどローテーションの一角を担いました。

その後はリリーフに転身し、抑えとして活躍していましたが、2017年以降は肘の怪我にも悩まされ一軍に定着できません。

一時は日本代表の抑えも務め、1億円プレイヤーとなった右腕の再起に期待がかかります。

山田大樹

2006年・育成選手ドラフト1巡目

ソフトバンク時代には先発ローテーションとしても活躍したヤクルトの大型左腕、山田大樹投手。

2010年3月に支配下登録されると、6月にパ・リーグの育成出身投手として初勝利をマークすると、当時日本ハムのダルビッシュ投手に投げ勝つなど4勝を挙げました。

2011年もローテーション入りし、日本シリーズでパ・リーグの育成出身投手初勝利を挙げるなど日本一に貢献。

また、2012年には育成出身として初の規定投球回数に到達するなど、一軍に定着し自己最多の8勝をマークします。

しかし、その後は若手の台頭もあり結果を残せず、2017オフにヤクルトに無償トレードで移籍しました。

再生工場とも言われるヤクルトでの復活を願いましょう。

内村賢介

2007年・育成選手ドラフト1巡目

小柄ながら俊足をいかした攻守が光る、楽天などで活躍した内村賢介選手。

2007年ドラフトでBCリーグ初のNPB入り選手として楽天に入団しました。

1年目から二軍で結果を残すと、すぐに支配下登録を掴み取り、後半戦には2番二塁手としてスタメンに定着しました。

当時のNPBで最も小さい163センチの内村選手は内野安打を量産するなどレギュラーとして活躍していましたが、2012年には銀次選手が二塁手のスタメンに定着し、6月には藤田一也選手との電撃トレードでDeNAに移籍。

移籍先のDeNAでも、主力の故障時にスタメンとして出場しましたが、多くは守備固めや代走と伏兵的な存在でレギュラーには定着できず、2016年に戦力外となり引退しました。

亀澤恭平

2011年・育成選手ドラフト2巡目

気迫あふれるプレーが光る中日の二塁手、亀澤恭平選手。

ソフトバンク時代の3年間は育成選手として二軍で好成績を残していましたが、支配下登録は叶いませんでした。

しかし、2014オフに支配下選手として中日に移籍すると、2015年は開幕一軍入りし、1年間抹消されずに一軍に定着。

107試合に出場し、打率.269、27犠打と貢献しました。

その後も一軍に定着し、ベンチでの明るい姿勢なども高く評価されチームメイトからも愛される存在になっています。

2019年こそ、自身初の規定打席到達を目指したいところ!

砂田毅樹

2013年・育成選手ドラフト1巡目

キレのあるスライダーが光るDeNAのリリーフサウスポー、砂田毅樹投手。

2年目の2015年に支配下登録されると、10代の育成出身投手では史上初の一軍での白星をマークするなど話題となりました。

2017年からはリリーフに転身し、主にセットアッパーとして活躍。

2018年には70試合に登板するなどブルペンを支えました。

育成の星として今後も輝かしい活躍に期待したいですね。

まとめ

ということで、プロ野球育成選手から活躍した歴代選手を紹介しました。

松本選手や岡田選手のように、守備や俊足を活かすために地道に努力してレギュラーの座を掴んだ選手もいれば、山口投手、千賀投手、甲斐選手など日本代表クラスまで成長した選手も多くまさに育成の星と呼ばれる存在が近年増え続けています。

ソフトバンクや巨人は三軍制ですし、育成選手でも支配下と変わらずに経験を積むことが出来ますし、育成選手の環境も良くなってきているでしょう。

2019年以降も、新たな育成の星の誕生から目が離せません!