中日2017・弱い理由
中日2017が弱い!

という理由について迫っていきます!

近年中日は苦しいシーズンが続いていますね。

2017シーズンも前評判は決して高くなかったので、予想通りというかなんというか、それにしても開幕以来Bクラスが指定席で常に最下位が見えている戦いぶりはファンもイライラがつのるばかり。

今回はそんな中日の弱い理由や森繁和監督の采配、人気がないという声にも迫っていきます。

どうぞご覧ください!

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中日2017が弱い理由や原因は?

中日ドラゴンズは2002年から2012年までの11年間すべてAクラスというセリーグでは巨人に次ぐ成績を残していたものが、今はその強さはどこへやら、2017年の良いニュースはベテラン荒木雅博の2000本安打達成くらいという寂しさ。

中日ドラゴンズが弱い理由や原因について追及してみました。

今の中日は投打とも選手層が薄く、ドラフトで獲った選手も育たず、外国人選手の成績頼みの構成です。

長いシーズンを戦う上で戦力が足りない・・それが弱い理由ではあるのですが、ではどうしてそんなに弱くなってしまったのでしょう。

その原因は?

落合博光さんが監督に君臨していた8年間の間には優勝が4回、2位が3回、3位が1回。落合監督は選手を12球団一の猛練習で鍛え上げ、プロでありながら送りバントを多用した勝利至上主義の野球を貫いています。

常に全試合の流れを計算し、選手起用においてもシビアな姿勢を貫き、徹底した選手管理によって巨大戦力の巨人に対抗しようとしました。

落合監督が就任時に求められたのは、勝つこと。

その意味では十分ニーズに応えたといえますが、その強さとは裏腹にナゴヤドームの観客は一向に伸びず、加えて落合監督は「勝つことが最大のファンサービス」とマスコミ対応はおざなり。

それでも勝ち続けて選手、コーチの年俸はうなぎ上り、観客動員はジリ貧・・その結果、営業サイドから悲鳴が上がり、落合監督を擁護する白井オーナーと球団フロントの対立構造が鮮明に。

このあたりから中日の騰落が始まります。

落合監督が退任後は、球団レジェンドである高木守道氏を招聘、コーチにも球団OBを多用するなどファン寄りのチーム運営に乗り出しますが、現場は落合野球に特化していた戦力を使いこなすことができず2013年には2001年以来のBクラスに転落。

白井オーナーは落合氏を監督ではなくGMとして呼び戻し、引退した谷繁元信氏を監督に、ヘッドコーチに森繁和氏を据え、落合傀儡政権を築こうと目論見ましたが、試合で結果も出ず、若手も育たず結局は落合監督時代の強さを取り戻すことはできずにシーズン途中で谷繁監督を退任させるという失態を演じるだけになってしまいました。

次々と補強で強大な戦力を整えていく巨人に猛練習と鬼采配で対抗しようとしたチームはレギュラーが固定され新しい若手の入り込む余地がなかったんでしょうね。

それが結果的にフロントとの間に歪を生むことになり、現場とフロント間に生じた歪を解消しようともがいているうちに 強かった頃の中心選手をケガや衰えで失っていくと、経験の少ない若手選手ではその穴を埋められずにどんどん弱くなっていったというのが原因でしょう。

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人気ない?ファン離れについて

人気と強さの狭間で右往左往していた中日ドラゴンズですが、セ・リーグのなかでも人気がないという声は昔からあります。

そんなにファン離れしているんでしょうか?

中日のホームでの年間観客動員数は2016年は205万人で12球団6位。首位の巨人との差は95万人。

2000年頃の中日は250万人程度を動員でき、巨人に次いでセリーグ2位だったものが、阪神に2003年に抜き去られ、2016年は優勝した広島に抜き去られ、DeNAにも間近に迫られています。

中日は毎年徐々に動員数を減らしていて、よく言われる落合野球がファン離れを起こした直接の原因ではありませんが、勝つことが動員の増加につながっていないことは確かで現状はとても人気があるとはいえず、これでは「人気がない」と云われても仕方がないかもしれませんね。。。

ネットでは

他の球団が金かけて背広組が必死でいろいろ考えてるのに、金ないしろくな考えもない中日が人気なくなるのは当然。

安い金でいい思いをしようとする名古屋人気質が原因。

という声もあったりしますから。

いかに落合監督が勝利至上主義の野球を貫いていたとはいえ、あれだけの実績を残したチームなので、名選手もいましたが、中日は選手にスポットが当たることが少ない、非常に選手に冷たい印象。

広島はMLBに渡った黒田の背番号15をずっと空けておき、凱旋時にその背番号を渡して、FAで阪神に出た新井貴浩を拾い上げ、もう一花咲かさせた後に広島時代の背番号25を付けることに。

いずれも大きなファンの共感を呼びました。

ところが 中日は一番の売りでもあったアライバの一角、当時の井端をあっさり大幅減俸があったとはいえライバルの巨人に出してしまいましたから。

219勝という球団一の勝ち星を積み重ねた今やレジェンドともいうべき山本昌の背番号も欠番にすることもなく新人に渡してしまっています。

中日がしているファンサービスは意外なヒットだったドアラを売り出すことくらいで、DeNAがやっていた営業現場が一生懸命考えた新機軸のファンサービスに比べてあまりに寂しいですね。

それではファン離れが起きるのは当然の結果。

要するに他球団に比べて企業努力が足りないということなのかもしれませんね。

森繁和監督の采配は無能?

チームが弱いので森繁和監督の采配について色々揶揄されることも多くなりがち。ひどいのは無能などと言われたり散々です・・。

森監督は落合博光の懐刀として投手全般を切り盛りし、独自のドミニカルートを使った外国人選手招聘を請け負っていた名参謀。

有能なことはあっても無能なわけはありません。

「とにかくナゴドでは点が取れない」と巨人の原監督を嘆かせた投手リレーを演出していたのは森さん。

ただ、今の中日は事情が違います。

数々の歪によってチームの立て直しを余儀なくされている現状で勝つための采配を振るうことも難しいのでは?

まずドラフトで獲った選手を使い、育て、主力として一人前にしなければならない、それが最優先。

チームの勝利は必然的に外国人選手の成績頼みになりがちで、チームの色も出しにくいわけですよね。

谷繁監督の解任以後、監督人事は二転三転しスムーズにいかず現場に残った森監督にこの大仕事を一任しなければならなかった球団事情が透けて見えます。

それでもリリーフで結果の出なかった又吉を先発として再生させたり、引退寸前の岩瀬に働き場所を与えて使いこなすなど投手起用についてはさすがですね。

中日の黄金時代の投手陣を指揮していたのは投手コーチを務めていた森監督なので、この時代と選手のレベルは変わったとはいえ、投手王国復活の鍵は森監督にかかっているのかなといった印象はあります。

こういう時代に監督を務めている森監督も大変でしょうけど、時間をかけてでも鉄壁な投手王国をつくりあげてほしいですね。

野球は投手がメインですけど、特に中日は本拠地となるナゴヤドームの広さを考えても守りを中心にするべきチームなので、やっぱり投手陣復活が黄金時代の到来の幕開けとなるでしょう。

まとめ

以上、中日2017が弱い理由について色々とまとめてみました。

中日の再生はドラフトで獲った選手を育て、活躍させると共にそれらを商品として売り出す企業努力を積むべきところからではないでしょうか。

野球人気の低下が叫ばれる中、各球団があの手この手で集客に手を尽くす中、最もその部分で立ち遅れていると感じる球団といえます。

プロ野球球団は野球をしているだけではもう成り立たなくなっていて、現場、編成、営業が一体となってファンに選ばれる球団にならなければ球場に足を運んではもらえません。

頑張れ中日ドラゴンズ!