2017シーズン阪神タイガースの主戦捕手として、投手陣を引っ張り、チームの快進撃を支えている

梅野隆太郎選手。

小学生のころから父がコーチを務めるチームで野球を始め、中学生のころには、4番キャッチャーでチームを牽引していました。

高校時代は、現阪神タイガースの中谷選手が1つ下に居り、一緒に切磋琢磨していたそうです。

福岡大学に進学後はリーグ戦通算で28本塁打、通算打率3割以上と素晴らしい成績を残し、打てる捕手として大学日本代表の4番を務めるなど、プロ野球界から注目される存在へと成長しました。

そして、2013年ドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受け入団することとなり、プロ4年目の今シーズンは、阪神タイガースの正捕手候補1番手として頑張っています。

今回はそんな梅野隆太郎選手の2017年シーズンの盗塁阻止率の凄さや、リードやキャッチング、打撃について書いていくので、是非最後までご覧ください。

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梅野隆太郎は強肩で2017シーズン盗塁阻止率が凄い!

強肩強打がウリのキャッチャー、梅野隆太郎選手。

2017年シーズンは開幕マスクを被るなど、阪神タイガースの正捕手へ一歩ずつ近づいています。

そんな梅野選手の2017年盗塁阻止率が凄いのでチェックしてみました。

まずは2017年5月25日までの盗塁阻止率が3割8分2厘とセ・リーグトップの成績をおさめています。

まぁこの盗塁阻止率と言うのは、ピッチャーとの共同作業の面も大きいので、一概にキャッチャーだけの成績とは言えないのですが、それでも立派な数字ですよね。

2016年シーズンの阪神タイガースの盗塁阻止率が2割台だったことを考えれば、梅野選手の功績はかなりのものがあり、盗塁阻止率が上がると投手陣との信頼関係も一気にあがるようで、元プロ野球選手の石井一久氏は、あるテレビ番組で、

「捕手は盗塁阻止で投手との信頼関係を作る。梅野選手が刺してくれるという信頼から、投手はボール球を投げられる。」

と、2017シーズンの梅野選手が信頼されているのは、こういったところからきているのでしょうね。

そして、梅野選手は強肩だけでなく、ボールを捕ってから投げるのがとにかく早く、テイクバックがコンパクトで、コントロールが乱れることがほとんどないのも、高い盗塁阻止率を維持している凄さだと思います。

リードとキャッチングの評価は?

盗塁阻止率が非常に高い、梅野選手。

そんな梅野選手のキャッチャーとして肝心な、リードとキャッチングの評価なんですが。

プロ1年目は数多くの試合でスタメンマスクを被るものの、終盤の緊迫した場面では、交代させられるなど、中々1試合を任せられることがありませんでした。

彼のリードの特徴は「向こう意気が強く、強気なリード」で投手にサインを出していました。

現にゲームを見ていると、右手とミットでピッチャーにどんどんバッターへ向かってくるように指示を出すことが多く、「オレについてこい」と言っているようなリードのように。

しかし2017年シーズンは、ピッチャーの身になってリードすることが増え、その日の良い球、悪い球を把握しリードを組み立てていけるようになっています。
球界のご意見番こと野村克也氏は、

「プロ野球界に60年いるけど、挨拶に来て、配球のことを色々と聞いてきたのは梅野だけ。」

と明かし、梅野選手の勉強熱心さは褒めていましたが、リードの面ではまだまだと苦言を呈していました。

それでも2017年シーズンはリードの面でも必死に食らいつき頑張っているように見え、今持てる全てを出し頑張っています。

そしてキャッチングの方なんですが、キャンプの時から矢野コーチに徹底的に鍛えられ、梅野選手の弱点でもあった「捕球時にミットが下がるクセ」を直したようですね。

あと梅野選手の巧さといえば後逸の少なさではないでしょうか?

阪神タイガースのホーム球場である甲子園は、黒土のグラウンドで、回をおうごとにホームベース付近が荒れていき、イレギュラーをしやすいのですが、体にアザを作ってでも壁となりボールを前に落とします。

矢野コーチも

「僕も経験をしているからわかるけど、甲子園のワンバウンドは本当に難しい。彼は本当によく止めていて、1番評価できる部分。」

と高評価をもらい、実際試合を見ていても、ことごとくワンバウンドを止めています。

打撃について

リード、キャッチングともに急成長中の梅野選手ですが、やはりキャッチャーといってもバッティングも大事ですので、彼の打撃について調べてみました。

梅野選手といえば、もともとは打撃のセンスを評価され入団し、一発を打てる捕手なんですが2016年シーズンまでは淡白な打撃の印象が強いですよね〜。

2017シーズンはキャンプから金本監督がつきっきりで指導し、右方向へ強い打球を打てるように練習をしてきました。

シーズンが始まった当初は、打率もよく右方向への意識が出来ていたのですが、どうもインコースを攻められると、体の開きが早くなり、外の変化球にバットが空を切ってしまいます。

やはり引っ張る意識が強く、打率が上がってこないのが現実。

それでも2017シーズンから、打てる捕手だった原口選手が、一塁へ転向しただけに、正捕手へのチャンスが広がっているので、もう少し打率をあげてほしいところ。

まぁ今はチームも貯金がありますし、あまり打てなくても、守備で貢献できる梅野選手がスタメンを飾っていますが、このままの打率だと坂本選手や岡崎選手も居ますし、正捕手争いは混沌とするかも知れませんね。

まとめ

現在阪神タイガースの正捕手に1番近い、梅野隆太郎選手について書いてきましたがどうでしたか?

今の梅野選手は、リードやキャッチング、盗塁阻止率の面では間違いなく正捕手に匹敵する実力をつけてきていると思います。

しかし、今のところ打撃のほうが正捕手への課題になっているのが現状で、プロ入り当初は打撃を買われていた選手なだけに、もう少し打率を残してほしいところ。

それでも阪神タイガースの長年の課題でもある、生え抜きの正捕手候補、1番手であることには変わりないので、このチャンスを逃さず、梅野選手には正捕手の座を射止めてほしいものですよね。

そんな梅野選手をこれからも応援していきましょう!