今回はWBC日本代表にも選出され、オリックスで長年クローザーやセットアッパーを務めてきた
平野佳寿投手のメジャー移籍
について取り上げていきます。
平野投手は海外FA権を所持していて2017年オフにオリックスとの3年契約が終了し、メジャー移籍を希望中です。
そんな平野投手の移籍球団や、現地の評価について迫っていきます!
それではご覧ください!!
追記:ダイヤモンドバックスと2年契約
目次
平野佳寿がFA行使でメジャー移籍確実?残留の可能性は?
長年オリックスで活躍し、通算150セーブを挙げている平野投手のメジャー移籍は果たして実現するのでしょうか。
現段階ではメジャー複数球団が興味を持ち日本に視察に来ているようで、移籍に現実味の無いFA権の行使では無いことは確かです。
年俸や起用条件がまとまればメジャー移籍は実現するでしょう。
平野投手の年俸は3億円であり、NPBのリリーバーではかなり高額な金額ですがメジャーリーグでは近年年俸の高騰化が激しく、メジャー選手の年俸平均は5億円前後であり金銭面で平野投手に不利な条件が提示されることはまず無いとされます。
中継ぎ投手も評価されていてマーリンズの田澤投手は2年14億円の契約を結んでいて、特別日本人のリリーバーが軽視されている風潮もありませんし、元阪神の呉昇桓投手も初年度から年俸約3億円でメジャー契約を結んでいることからNPBでの実績も評価されるようになってきました。
さらに平野投手の投球スタイルもメジャー移籍への追い風となりそうです。
それは、平野投手といえば決め球に落差の大きいフォークボールである落ちるボールを投げる投球スタイルであり、過去にメジャーで活躍した日本人投手はまず元横浜でマリナーズで活躍した佐々木投手。
そして、フォークボールを武器に、同じく元横浜でメジャー5球団で活躍した斎藤投手、元近鉄でパドレスやレンジャーズで活躍した大塚投手は縦のスライダーを武器に、現役選手では元楽天でヤンキースで活躍中の田中投手、元巨人でカブスで活躍中の上原投手はスプリットを武器に並み居る強打者を打ち取ってきました。
平野投手のフォークボールは前述した選手達に匹敵する完成度を持ち、WBCでは滑りやすいメジャー球への対応も見せました。
呉昇桓投手の例から考えて、平野投手には4億円前後+出来高の年俸の提示がされると予想されるのでオリックスがそれ以上の年俸を提示すれば残留もありえますが、メジャーに行きたいという本人の意思があるので残留する確率は低いでしょう。
メジャーの移籍球団で有力候補は?
どのメジャーの球団が平野投手の獲得に熱心なのでしょうか。
平野投手の視察に熱心な有力候補の球団をまとめました。
ボストンレッドソックス
かつて岡島投手、斎藤投手、松坂投手、田澤投手、上原投手と日本人投手が多く活躍したレッドソックス。
そんなレッドソックスはクローザーのキンブレル投手を始め、打高が進むメジャーにおいて優秀な成績を残している中継ぎ投手は多いですが、中継ぎ投手は多くいても困らないポジションなので視察に熱心です。
日本人が過去に在籍していたので、サポートも良くしてくれる球団であることは間違いないでしょう。
シカゴカブス
2016年に世界一に輝き、上原投手が所属しているシカゴカブス。
そんな上原投手は防御率が3点台後半で、他の中継ぎ投手も3点台後半から4点台の投手が目立ち、中継ぎ投手が補強ポイントとなっていますので、平野投手の獲得に動いても不思議じゃないですね。
セントルイスカージナルス
もし平野投手が移籍すれば、田口選手以来の日本人選手ということになります。
NPB経験者は元阪神の呉昇桓投手がいますが、カージナルスは2016シーズンに活躍した呉昇桓投手が不調に陥り20セーブをマークしながらも防御率は4点台とクローザーに苦労しています。
いきなり平野投手をクローザーに据えるかどうかはわかりませんが、補強ポイントであることは間違いありません。
メジャーの評価は?
そんな平野投手のメジャーの評価について見ていきましょう。
日本人の中継ぎ投手は成功する選手が非常に多く、WBCでの活躍もあったのでそれなりの評価はされていると考えられます。
前述のように落差の大きいフォークボールは非常に効果的な武器となるでしょう。
しかし、あえてネガティヴな部分を挙げるとするとフォーシームの空振り率が日本で圧倒的で無い点があります。
同じパ・リーグのクローザーだと、2017シーズンは松井投手で空振り率が約15%、サファテ投手が約22%、平野投手は約5%です。
メジャーではいわゆるクセ球が多く、綺麗な回転のボールが少ないので日本人のなるべく打者の近くで低い位置からボールをリリースするフォームから非常に強いバックスピンのかかったボールは打者が予測するよりのびてきます。
なのでメジャーでは大きな武器となりますが、平野投手はおそらくストレートの質が特別良いわけでは無く、カウントを取るボールのスライダーの被打率も高いので決め球を使う追い込むまでの組み立てに難があるとメジャーのスカウトは評価するでしょう。
しかし、メジャー球になってスライダーの曲がりが大きくなることやストレートの回転が良くなることも十分考えられます。
メジャーのスカウトが評価するポイントによって評価が分かれる選手であるといえますね。
最後に
以上、オリックスの平野佳寿投手のがメジャーの移籍について色々とまとめてみました。
2017シーズンは日本人の連続メジャーデビュー記録が途絶えてしまったので是非とも平野投手にはメジャーで活躍してもらいたいですね。
WBCを経て日本の投手の評価がどのように変わったかも注目ポイントです。
今後の平野投手の進路から目が離せませんね!